【入門】動きを予測。介護事故を防ぐの3つのポイント(転倒事故編)。

介護スキル、資格
広告

転倒事故を防ぐためには利用者様の心の動きを予測しましょう。

こんにちは、桜彩音です。

 

あともう少しで介護事故なく安全にデイサービスの一日を終わらせることができるのに、帰りの送迎開始の10分前などに転倒事故が起こるととてもがっかりします。

 

わたしもよく経験しました。

 

「送迎から帰ってきてから事故報告書かくのか。あーしんど。」と思ったのも1度や2度ではありません。

 

13年介護士をやってきた今ならわかるのですが、実はそのような転倒事故にもパターンがあるのです。しかも、比較的予想しやすいパターンが。

 

そのパターンを理解するとは、つまり

 

利用者様の動きを予想することです。

介護士になってあまり時間が経っていない方にとっては、「本当に人の動きをよめるの?」とおもうでしょう。

 

私も新人介護士の時にさんざん先輩方や上司から「利用者様の動きを予測しなさい。」と言われたものです。

 

実は、利用者様の動きはある程度読むことができます。

 

なぜなら、一般的に高齢者の一日の行動パターンは決まっているからです。

 

あとは、その状況に応じて利用者様の心の動きを予測すれば転倒事故を防ぐことができます。

 

ただ残念なことに、100%転倒事故を防ぐことはできません。なぜなら、利用者様の転倒事故を防ごうと思うと身体拘束して利用者様を全く動けないようにしなければいけなくなるからです。

 

もちろん、身体拘束は法律で禁止されています。利用者様=お客様という観点からも身体拘束は不適切です。

 

なので、利用者様の動きを制限するのではなく、介護士の方の動きを利用者様の動きに合わせるというのが鉄則です。

 

だから、そのための手段が「利用者様の動きを予測する」ことなのです。

そして、利用者様の動きを予測するためのポイントは

利用者様の心の動きを追いかけることです。

桜彩音
桜彩音

施設の事故で最も多い介護事故が転倒事故です。
今回は環境整備と利用者様の心の動きの観点から転倒事故の可能性を予測して、防ぐ方法を解説していきます。

桜琴音
桜琴音

今回の目次です♡

広告

1、利用者様の動きを予測して介護事故を防ぐ。

個人ケース記録を確認する。

個人ケース記録には

  • 利用者名
  • 生年月日
  • 住所
  • ADL
  • ご家族の状況
  • 病院受診と服薬の状況
  • 既往歴(病気やけがの記録)
  • 趣味や特技
  • その他特記事項(その利用者様がデイサービスを利用する際に特に注意しないといけない点)
  • 送迎先の地図
  • 自宅の環境
  • 日々のデイサービスでの過ごされ方。
  • 過去の事故報告書やヒヤリハット

などが記載されています。

利用者様の動きを予測するためには利用者様の情報を十二分に知っておく必要があります。

 

介護士初心者や転職して間もない介護士の方は時間があれば個人ケース記録を確認して、利用者様の情報収集をしておきましょう。

 

 

利用者様の一日の動きを観察する。

人間の行動は今までの習慣の積み重ねで決まります。

特に高齢者の場合は、今までの習慣を大きく変えるのは嫌がる傾向にあります。

つまり、個人ケース記録には、利用者様の行動パターンが記載されているということです。

ただし、利用者様も人間なので少しずつ習慣が変わり、行動パターンも変わります。

個人ケース記録の情報を参考にしつつ、日々の利用者様の様子観察もしましょう。

【利用者様の行動を観察する力をつけるポイント】

私の場合は、他の職員と利用者様の日中の様子とかを雑談の中でするようにしています。(施設内以外の公共の場で話すのは避けましょう)
職員同士の雑談の中に、最近の利用者様のニーズが隠されていたり、自分では気づけなかった利用者様の一面に気づくことができます。

桜琴音
桜琴音
櫻絢音
櫻絢音

めっちゃ分かるわぁ。
利用者様の意外な一面を知ることができたら、なんか楽しくなってくるよね。
しかも、利用者様の話題って職員の共通の話題だからついつい盛り上がったりするのよね。

そうなのよぉ♡
このまえなんか、利用者様のAさんはいつもは一人で新聞を読んでいるだけ事が多いけど、実はたまにカラオケに参加されることがあって、歌がうまいっていう話をしてたのよぉ。
それ聞いて、Aさんの歌をきいてみたいなっておもったの。

桜琴音
桜琴音
櫻絢音
櫻絢音

という感じで、話してくれるので私は夕礼が終わってから他の職員と雑談する時間を大切にしているわ。
話を聞くのもその利用者様を観察することになるからね。

過去の事故報告書、ヒヤリハットを確認する。

過去の事故報告書やヒヤリハットは

  • 転倒事故が起こりやすい時間帯
  • 転倒事故が起こった経緯
  • ADLの変化
  • 過去の転倒事故やヒヤリハットで立てた対策

を簡潔にまとめられています。

 

つまり、過去の事故報告書やヒヤリハットは利用者様の転倒事故を予測するのに一番参考になる書類です。

 

なので、事故報告書やヒヤリハットは必ず確認しておきましょう。

 

 

2、環境整備をする。

意外と気づかない転倒に繋がるフロア環境。

転倒事故を防ぐ環境づくりをするためには、「本当にこれで利用者様が転倒しない環境になっているのかな」と重箱の隅をつつくように見ることです。

よくある転倒事故

  • テレビのコードなどに足が引っかかる。
  • 同線の一部分が狭くなっていて椅子などの足にかかる。
  • 床面が濡れていて滑る。
  • 床にものが落ちて取ろうとして椅子から滑り落ちる。
  • 足を椅子の上に置いていて、お尻が滑り落ちる。
  • 敷物などに足が引っかかる。
  • レクリエーションで興奮するあまり、座位が浅くなる。

一度、利用者様になったつもりでデイフロアを歩いてみましょう。

 

見ているだけだと「ただの風景」なってしまって、転倒しやすい環境になっていても意外と気づかないものです。

 

桜彩音
桜彩音

「デイフロア=いつもの風景」
になっていたら、転倒の危険性のある環境に気づけていない可能性があります。常に「利用者様はこのフロアで歩いていたら、どこで足を引っかけて転倒するのだろうか?」という目線で見続けることが大切です。

床にものが落ちる→転倒

ここで重要なのが

映像を伴うイメージ力です

 

想像してみてください。

 

たとえば、杖歩行程度歩行されている利用者様が使った後のティッシュを床に落としてしまった時のことを。

 

おそらく、その利用者様は落としたティッシュを取ろうとして椅子に座ったまま上半身をかがめるでしょう。

 

その時、利用者様が座っている状態はどうでしょう?

 

かなり、浅めに座っているはずです。

いつ、お尻が床に落ちてしりもち転倒をしてもおかしくないぐらいに。

 

あるいは、頭の位置はどうでしょう?

 

今にも机に頭を打ちそうになっています。

そんなの心配のし過ぎだ」そう思うかもしれません。

 

そう思う方は

高齢者=私たちと比べてケガをしやすい

ということを忘れています。

 

ちょっと骨折しただけでねたきりになるのです。高齢者は。

 

つまり、利用者様の体は私たちのように頑丈ではないのです。

 

もちろん、「心配しすぎだ」というのもあながち間違いではありません。

 

しかし、介護士は心配しすぎなくらいが丁度いいのです。利用者様がけがをされてずっと寝たきりになるぐらいなら。

 

という考え方で今ある利用者様の状況を捉えていきましょう。

 

「このままだと、どうなるのだろうか?」という予測をしておくことが転倒事故を防止するのに不可欠です。

 

そのためには、映像付きでその場面をイメージすることが大切です。

3、利用者様の気持ちを理解→介護事故の原因を分析。

自分だったらどう感じるか。

自分だったらどう感じるかというのは非常に重要な視点です。

 

利用者様の行動を理解しやすくなるからです。

 

特に、転倒事故が起こった後に利用者様の気持ちのうごきを追うと、転倒事故の原因をはっきり分かるようになります。

 

例えば

  • レクリエーションを楽しみにしている→(私だったら)始まりと同時にレクリエーションをやっている場所へ急いでいこうとする→周りの安全確認出来ていないかもしれない
  • 寒いのが苦手な利用者様→(私なら)洗身、洗髪した後で急いで湯船に浸かろうとする→床で転倒するかもしれない。
  • デイサービスでお友達と会うのを楽しみにしている→(私なら)多少体調が悪くても行く→ふらつきが強くて転倒するかもしれない

 

もちろん、感じ方は人によってちがうのでかならずしもそう感じるとは限りません。

 

しかし、「共感する」とは利用者様の感情の動きを理解することでもあります。

 

利用者様の感情の動きを理解しようとすれば、次の行動をある程度までは予測することができます。

 

あとは、今までの利用者様の行動も足して予測しなおせばより利用者様の動きが見えてきます。

 

大切なことはその利用者様になったつもりで、自分だったらどう感じるか問うことです。

介護事故が起こった状況と利用者様の話から事実が起こった経緯を分析する。

たまに、利用者様はいつもと違う動きをしたために転倒事故が起こるということがあります。

 

この場合、介護士が予測に反した利用者様の動きがあったことになります。

 

たしかに、予測に反した動きではありますが、そこにもその利用者様ならではの感情の動きがあります。

 

ここで重要なのは、

転倒事故が起こった事実と利用者様の話(思い)から転倒事故に至った経緯を分析することです。

同じ利用者様でも状況が変われば、感情の動きも変わります。

 

私たちでも、

  • 昨日、上司にめっちゃ怒られて今日出勤する
  • 昨日、上司にめっちゃ褒められて今日出勤する

場合で、出勤するまでの心の動きは変わってきます。

 

前者の場合だと、私はできるだけゆっくり職場につくようにします。

 

後者の場合だと、私はできるだけ早く職場につくように家を出てしまいます。

 

心の動きが変わると、行動が変わってきます。

 

それは、その人の行動パターンそのものが変わったというよりも心の動きが変わったからいつもと違う行動をしてしまったということになります。

 

同様に、一見利用者様が違った動きをしたために起こったような事故でも実はその人ならではの感情が働いていたということは多くあります。

 

したがって、どんな転倒事故も事実と利用者様の感情を追うことで、なぜその転倒事故が起こったかが分かるようになります。

 

櫻絢音
櫻絢音

どんな場合の事故でも、利用者様の感情に動きがあります。
転倒事故に至った経緯(事実)と利用者様の感情のうごきをリンクさせましょう。

施設内研修で、ロールプレイを実施する。

桜琴音
桜琴音

利用者様の感情を理解するための研修で、ここでもロールプレイが有効です。
じゃあ、アリス解説お願いね。

えっ!?
わたしかよ!!

桜アリス
桜アリス

ロールプレイのポイント

  1. 状況設定する。
  2. 配役をきめる。
  3. 必要であれば小道具も使う。
  4. 配役に当たった職員は、その人になったつもりで演じる。
  5. それ以外の観察役は演じた後に①良かった点②改善するとよりよくなる点を発表する。
  6. 最後に演じた人の感想を発表する。
  7. 5、6はどちらが先でも構いません。

ロールプレイは、利用者様の感情の動きを理解しやすい研修方法の一つです。

 

演じる人は、その人になったつもりで演じてください。

 

それ以外の人も、演じている場面をしっかり観察して自分だったらどう感じるかと、第3者の目線でしっかりと観察しましょう。

 

 

というわけで、転倒事故を防ぐために、そして、起きてしまった転倒事故を度と起こさないためには利用者様の感情の動きを理解することが大切です。

はい、終わったよお姉ちゃんたち。

桜アリス
桜アリス

(ここから彩音姉妹の小芝居が始まります)

桜彩音
桜彩音

・・・・・

お姉ちゃん・・・。
私が悪かったわ、言い過ぎたわ。

桜琴音
桜琴音

いつも、私が困っていたらお姉ちゃん助けてくれるのに・・・。
ちょっと下着をすーはーされたぐらいで1週間も口きいてあげなくてごめんね。
わたし、お姉ちゃんとお話しない間、どれだけお姉ちゃんに支えられていたか分かったわ。

桜琴音
桜琴音
桜彩音
桜彩音

わたしこそ、ごめんねぇ。
これからは、もっと琴音の心の動きを大切にするわ。

おねえちゃん、大好きー💛

桜琴音
桜琴音
桜彩音
桜彩音

わたしも琴音がすきよ💛

桜アリス
桜アリス

あー、胸焼けするわ。
このシスコンどもが。
最後にわたしにしごとおしつけるのやめてほしいわ。

桜アリス
桜アリス

というわけで、今回も私がまとめのはなしをしますね。

まとめ

転倒事故を防ぐポイント

  • 利用者様の動きを予測する。
  • 利用者様の一日の行動パターンを観察する。
  • 過去の事故報告書やヒヤリハットを参考にする。
  • 「デイフロア=いつもの風景」という感覚では転倒しやすい環境に気づけない。
  • 転倒事故が起こったら、利用者様の話と転倒するまでの経緯から利用者様の心の動きを結び付けて考える。
  • 施設内研修でロールプレイを取り入れると、利用者様の心の動きを理解しやすくなる。

コメント

トップへ戻る