結論:送迎助手でも、目的地までの道順を調べておこう!!
デイサービスの職員が避けて通れないのがデイサービスの送迎です。
そして、最近デイサービスで働き始めたあなたは
利用者様の自宅の住所も覚えていないので、最終的には運転手におんぶにだっこの状態になってしまいます。
しかし、完全に運転手に丸投げするのは危険です。
ひとつ筋を間違えるだけならいいのですが・・・・・
完全に迷子になってしまったり、それが原因で交通事故を起こしてしまったり・・・
ベテランの運転手も人間です。
迷子になることもあるのです。
そこで、送迎助手のあなたの出番!!
運転手を適切な道へと導いてください。
そのためには、事前に送迎先に道順を調べておくことが必須。
送迎助手が送迎先の道順を調べておくメリット
- 目的地到着までの時間を予測することができる。
- 万が一、運転手が「どこを走っているか」分からなくなっても道案内できる。
- 曲がる角を間違えても、迷子にならずに送迎できる。
これで、新人職員のあなたでも「送迎の守り神」になれます。
「守り神」、かっこいいわね!!
送迎助手として、これより嬉しい言葉はないですよね?
今回は、10年以上デイサービスで送迎業務に携わっている私が新人職員のあなたを「送迎の守り神」に変身させますね。
助手は目的地までの道も把握しよう!!
送迎助手がいると運転手が安心する理由は、送迎助手が運転手の間違いに気づけることです。
送迎は、複数人の利用者様をお迎えに行く場合があります。
日によって、迎えに行く利用者様が違います。
事業所によっては、利用の登録だけで100名を超えているところもあります。
こんなに多くの送迎先の道順を覚えるのって大変ね。
運転手が道を間違える理由
- デイサービスに就職したばかり。
- 迎えに行く利用者様の確認ができていない。
- 体調が万全でない。(→この場合はその日は休んでもらうのがベスト)
- 運転手が行ったことのない地域。
- 運転手の事前準備不足(事前に送迎先がわかっているのに調べていない)
- 毎日、違う利用者様の送迎をしないといけない。
運転手も人間なので勘違いや事前準備不足で道を間違えることもあります。
また、初めての送迎先でしかもあまり道を覚えていない場所への送迎となると迷ってしまう可能性が高くなります。
もし、運転手が道を間違えそうになっても助手が道順を覚えておくことで迷うことを防げます。
道を間違えて迷うと、事故リスクが上がります。
道順を間違えることで起こる最悪なトラブル。
送迎中に道を間違えるのは悪いことしかありません。
お休みの日のお出かけで道を間違えて、困るのは自分だけです。
でも、送迎では利用者様が待っています。
送迎時に道を迷うと・・・
- 運転手が不安になって冷静に判断できなくなる
- 元の道にすら戻れなくなる(完全な迷子)
- 送迎時間に遅れることで利用者様や家族様に不信感を持たれる
- 運転手が焦って交通事故を起こす。
- いつまで経っても送迎に来ないので利用者様、家族様がお怒り。
送迎は時間との勝負。
道を間違えるだけで、運転手は「時間に間に合わない」と焦る原因になります。
焦りこそ交通事故、最大の原因です。
道を間違えるとリスクしかないのね。
ベテラン運転手でも、目的地までの道順を間違える2つの主な理由。
ベテラン運転手でも道を間違えるのはどんな時??
- デイサービスに就職したばかり。
- 迎えに行く利用者様の確認ができていない。
- 体調が万全でない。(→この場合はその日は休んでもらうのがベスト)
- 運転手が行ったことのない地域。
- 運転手の事前準備不足(事前に送迎先がわかっているのに調べていない)
過去10年間、私の職場で起きた「道を間違えるトラブル」を分析すると
高確率で道を間違えるパターンは2つでした。
1つ目は「初めていく場所の送迎」。
2つ目は「運転手が場所を勘違いしてしまっている。」場合です。
初めて行く場所は、運転手が行ったことのない場所の可能性が高いです。
今までで知っている道だけでは、目的地に到着することができません。
知っている道を通るだけなら、曲がる角を間違えてもすぐに気づけます。
でも初めて通る道は、曲がる角を間違えてしまうとすぐには気づけません。
初めて行く送迎場所のケース
- 利用者様が初めてのご利用
- 運転手が今まで送迎で行ったことのない場所
- 運転手が入職して1ヶ月も経っていない
なぜ、運転手が道を勘違いをしてしまうのか?
運転手が「正しい道順だ」と判断している基準を見なくてはいけません。
運転手が「この道順は正しい」と判断している基準
- 曲がり角のめじるし(例:角のスタバを右折する等)
- 交差点の名前(〇〇町東など)
- 目的地付近のシンボルマーク(例:東京タワー)
- なんとなく(雰囲気で)
- 地図を見ながら運転。
結論から言うと、毎回地図を見ながら運転をするのが勘違いを防ぐことができます。
でも、毎回地図を見ながら運転できるとは限りません。
時間的にカツカツな状況で、運転手が熟知している道を地図を見ながら運転はしません。
それに、毎回地図を見ながら運転するのは周囲の危険な箇所を見つけにくくなるので現実的ではありません。
そこで、助手が運転手の勘違いに気づくことで正しい目的地へ修正することができます。
一回覚えてしまった道を地図を持っていかないことになります。
道順を知ってるだけで、新人介護士でも運転手を助けられるのです。
「十分に情報を集めておけば失敗することはないよ」と言っていたおじさんがいました。
送迎も同じで、助手は運転しませんが道順を知らなくて良いわけではありません。
助手のあなたも目的地までの道順を調べておくことで、運転手が迷子になりかけているのをいち早く把握することができます。
知らなければ、運転手は間違った道順のまま運転し続けることになります。
送迎出発前に運転手と打ち合わせをしよう!!
出発前に運転手と打ち合わせをすることで、運転手の勘違いや迷子になる確率を低くすることができます。
運転手がよくする勘違いが迎えに行く「メンバーの勘違い」です。
「送迎前の打ち合わせ」が運転手の勘違いを事前に解決することができます。
つまり、全く違う利用者様を迎えにいかなくて済むと言うことです。
でも、何を打ち合わせすればいいの?
送迎前に運転手と打ち合わせすること
- 送迎する利用者様の名前
- 送迎場所
- 送迎の順番
- 到着予定時刻
- その他注意事項
これだけなら、打ち合わせに1分もかからないので絶対やりましょう。
【やっててよかった送迎前の打ち合わせ】
絢音さん、今日の送迎先は①山本さん 8:50、②田中さん 9:10③鈴木さん 9:20 の順番でしたね。
今日の送迎先は①山本さん 8:50、②田中さん 9:10③鈴木さん 9:20 。うん、大丈夫よ。
あっ!?鈴木さんところ今日がはじめてだった。けど、地図見てなかったわ。琴音さん、場所わかる?
絢音さん大丈夫ですよ。絢音さん今回鈴木さんの自宅行くのはじめてっていうの分かってたので地図を用意してます。あと、鈴木さんところは私何回も送迎しているので場所は完璧です。道案内は任せてください。
送迎前に、簡単な打ち合わせをするだけで運転手の勘違いを修正することができます。
いつも通りの難しくない送迎でも、「確認」のための打ち合わせを習慣にしてください。
送迎の仕事は「確認」作業の連続です。当たり前に思うようなことでも念の為確認しましょう。
新人介護士でもできる目的地までの3つの「道順把握」【ポイントは事前準備】
デイサービスで働きたての新人さんにとって、「道順把握」するのに何をすればいいかわからないですよね?
でも、送迎助手が「道順把握」やらないといけないことは3つだけです。
新人介護士でもできる3つの「道順把握」の方法
- ケースファイルを見る
- 利用者様のケースファイルで調べた住所をもとに、地図で目的地を調べる。
- ストリートビューで目的地付近の雰囲気を見る。
これをするだけでも新人職員でも運転手の支援ができます。
数分程度あればすぐに調べられます。その数分で助手のあなたが送迎中の事故を防げます。
1、利用者様のケースファイルを見る。
利用者様の情報を知っておくのは、送迎の基本です。
- 新しい利用者様の送迎
- 初めていく送迎先
- 入院していた、デイサービスの利用が1か月以上ぶりの利用者様
のケース記録は見ておきましょう。
道も使わなければ忘れてしまいます。
また、1ヶ月すると道の風景が変わっていることもあります。
自信がないと感じたらケースファイルを見る癖をつけてください。
ケースファイルをみるときは、道順だけでなく利用者様のADLや自宅到着時にやらないといけないことも確認してね❤︎
2、利用者様のケースファイルで調べた住所をもとに、地図で目的地を調べる。
ケースファイルを開けたら、まず利用者様の住所を見ます。
マンションやアパートなどの集合住宅の場合は部屋番号も控えておきましょう。
オートロックだと、部屋番号がわからないと利用者様のお部屋まで行けません。
やっとついたよ。
オートロック!?部屋番号がわからないからドアを開けてもらえない・・・。
ケースファイルにある利用者様自宅の地図がわかりにくい場合があります。
地図だけでは、利用者様宅周辺の印象は分かりません。
調べた地図が分かりにくい事例
- 旧村地域で番地が飛んでいる。
- 地図自体が古い。(10年以上前のもの)
- 新しく建てられた住宅地群の地域。
- 市町村の境界付近。
そんな場合は行ったことのある職員に送迎先について尋ねましょう。
「聞くは一時の恥」、「聞かぬは事故の元」です。
もし、時間があればやっておこう!!
- ストリートビューで送迎の目的地付近のめじるしを見つけておく。
- 仕事の帰りに利用者様宅まで(自分の車で)運転してみる。
- 上司に運転の練習に付き合ってもらうついでに、目的地まで行ってみる。
目的地まで自分で運転して行ってみるのが一番分かりやすい道順把握です。
地図や地図アプリで調べるよりも実際に行ってみるほうが道の雰囲気を知ることができます。
本当に、助手でそこなでしないといけないの?
助手だけするならいらないかも。
でも、琴音もいずれ一人で送迎出られるようにならないといけないでしょ?
ええ、そうね。
その時になって「道がわからない!」ってなるより、助手の時から調べる癖をつけておくとひとり立ちの時に楽よ。
なるほど・・・。助手の時の方が切羽詰まっていないから冷静に調べられるのね!
3、ストリートビューで目的地付近の雰囲気を見る。
地図や地図アプリでは、近くのめじるしや道路の雰囲気が分かりません。
道の「雰囲気」も目的地へ行くためにキーとなる情報です。
近くに来てるはずだけど、なんとなく違う気がするのもこの「雰囲気」が原因です。
目的地の雰囲気を知るために、「現地まで運転する」以外の手段は「ストリートビュー」で調べることです。
途中で道を間違えても「大丈夫」にする。できる助手がやっている3つの解決法。
「道に迷う」ことは「時間の浪費」です。
時間がカツカツになりやすい送迎時に道に迷うのは避けたいところです。
運転手が初めて行く場所を調べても実際に行ってみると目標がわかりにくくて迷うことがよくあります。
万が一迷っても、正しい道順に復帰できる解決法を準備しておくと運転手も安心できます。
「もし、運転手が迷ったら?」3つの解決方法
- 道案内アプリのあるスマホor地図を助手が持っておく。
- 来た道を戻ってもらう&利用者様宅に到着が遅れる連絡をする。
- それでも迷ったままなら、施設に応援をお願いする。
特に旧村と呼ばれる地域は狭くて入り組んでいるのでベテラン運転手でも間違えやすいです。
【解決法1】道案内アプリのあるスマホか詳細地図を持参する
自信のない場所や初めていく場所には必ず地図を持っていく。送迎の基本です。
ただ、地図って見にくいしどっちが北か南かも分からない。
目印も見つけにくいのが難点です。
そこで活躍するのがスマホの道案内アプリです。
送迎時に、施設用の携帯と自分のスマホ(地図アプリDL済み)を持ち歩いていると運転手が迷子になっても正しい道順に復帰することができます。
道案内アプリの中には音声で案内してくれるものもあるので困った時に役立つアイテムです。
月額かかっても数百円なので入れておいて損はありません。
【解決法2】来た道を戻る&利用者様宅に到着が遅れる連絡をする
地図はあるけど、スマホは忘れた。
それで、どこを走っているのかわからなくなった。
そんな時は来た道をを戻るのが近道です。
通り慣れていないの別の道から抜けようとすると・・・
- さらに道に迷ってしまう。
- 元の道まで戻りにくくなる。
- 知らない道を通ることで事故リスクを上げる。
「迷う時間」=「時間の浪費」です。
少しでも時間の浪費を減らす効果があるのが「来た道を戻る」という手段です。
この段階になると、「予定時間に遅れてしまうかもしれない」と判断しましょう。
時間に遅れる判断をしたら、利用者様宅に連絡をしましょう。
時間が遅れそうになる時に、利用者様・家族様に伝えること
- 送迎が遅れること
- なぜ遅れるのか
- 何分ほど遅れるのか
- 遅れることへの謝罪
5〜6分程度の遅れであれば、説明すれば理解してくださる利用者様、家族様が9割です。
遅れる判断をしたら、すぐに利用者様宅に連絡をしましょう。
時間を短縮しようと抜け道を探そうとして余計に道に迷い・・・。何回も「ああ〜、来た道を戻ってたらよかったなー」って無限ループ・・・・
【解決法3】運転手も助手も完全に迷ったら施設に応援を依頼する【最終手段】
確実に始末書を書かされること間違いなし。
助手であっても送迎に出るのを任された時点で、目的地まで到着できて当然とみなされるからです。
送迎中、完全に迷子になるリスク
- 事故リスクが上がる。
- 迷子になっている間の時間が無駄になる。
- 利用者様、家族様から「待っててもお迎え来ないんだけど・・・」とクレームを頂く。
- 上司からかなり怒られる。
- その後の仕事が手につかなくなる。
だから、「完全に迷子になる」前に目的までの道順を調べる必要があるんです。
ただ、完全に迷子になってしまったのなら仕方ありません。
時間を巻き戻すことはできないのですから。
迷子になった時に優先してやること
- 今どこにいるのか調べる。(近くの交差点名など)
- 迎えに行く予定の利用者様を迎えに行ける状態かどうかを判断する。
- 知っている道に復帰する。
迷子になることで、交通事故を起こしてしまうのが最悪のシナリオ。
「地図のどこに自分たちがいるのか?」分からなくなったら、迷子になったと判断してください。
そして、迷子になってしまったら自分たちだけで解決するのは不可能です。
すぐに、上司へ連絡しましょう。
まとめ
目的地を十分に調べることと万が一迷子になった時の対策。
両方ともを完璧にしておくと、送迎中に何があっても落ち着いて問題解決できます。
これが「送迎の守り神」です。
・利用者様のケースファイルで目的地の住所を確認する。
・確認した住所をもとに、地図で目的地の位置を確認する。
・ストリートビューで目的地付近の雰囲気を見ておく。
・念の為、地図アプリを使えるスマホと地図を送迎の時に持参する。
・送迎出発前に、運転手と打ち合わせをする。
送迎助手は「置き物」ではありません。
運転手が安全に運転できるようにするためのいわば安全装置なのです。
何事もなく送迎を終えるのか、そうでないのかは助手のあなたに託されているのです。
さらに、デイサービスの送迎は助手では終わりません。
いずれ「運転手」と「助手」をこなさないといけない「送迎業務のひとり立ち」もあります。
とはいえ、最初から完璧に助手業務はできないので最初は上司やリーダーのようなベテランの助手で送迎に出るでしょう。
今のうちから、少しずつでいいので助手力を高めていってください!
私も助手力上げていきます!
コメント