明日からデイサービスで仕事。どんなことをするのか不安だわ。
デイサービスは日曜日は休みやすくて、夜勤がないので介護士が比較的働きやすい職場です。
それでも、初めてデイサービスで働くのは不安・・・
初めてデイサービスで働く人の不安
- 仕事を覚えられるだろうか?
- 続けて仕事を続けられるだろうか?
- 教科書で習ってきたことと違うのでは?
今までやったことのない仕事を始めるので不安を抱くのは当然です。
あなただけでなく、別のデイサービスへ転職するの時に10年以上のベテラン介護士も持つ不安です。
実は、私も転職するときは勤務初日を終えるまでは不安で胸がいっぱいでした。
そんな不安を解消する1番の方法は「1日の流れ」を知ることです。
「1日の流れ」を知っているとどんな仕事をしているのかイメージしやすくなります。
また、施設へ職場見学する時にも納得しやすくなります。
デイサービスの仕事の流れに関して、事業所によって大きくは変わりません。
時間ごとで介護士の仕事は決まってきているので、流れをおさえたらあとは細かいところを覚えるだけで仕事をコントロールしやすくなります。
・デイサービス介護士の1日の流れ。
・デイサービスでは、どんな仕事をするのか?
・履歴書を書かずに、デイサービスで働く方法。
派遣会社に登録して、施設見学しに行くのも不安を解消する一つの手段です。
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デイサービスの送迎【寝たきりの高齢者でも外出の機会を確保する】
デイサービスで絶対に避けて通れない仕事。
それが送迎です。送迎がないければ利用者様はデイサービスをご利用できません。
他のサービス業ならば、お客様が問い合わせたり、来店されたりしますがデイサービスで送迎ができないことは営業できないのと同じです。
1日でも早く送迎に出られるあなたは事業所にとって魅力的な人材なんです。
送迎はデイサービスになくてはならないサービス
送迎がなければ、ほとんどの利用者様はデイサービスを利用することができません。
送迎ができなければ、利用者様は利用できない。利用者様がいなければ営業できない。営業できなければ、事業所は潰れる。
他のサービス業ならば送迎しなくてもお客様は来てくれます。
そうでないのがデイサービスの特徴とも言えます。
デイサービスの送迎って何をするの?【送迎6つの仕事】
では、送迎の仕事について紹介します。
事業所によって細かい作業が付け加わったりしますが、デイサービスの仕事は大きく分けて6つの仕事があります。
デイサービスの送迎6つの仕事
- 運転の仕事
- 送迎助手の仕事(運転手の補助)
- 家族様対応
- ヘルパーとの連携
- 送迎用の車の管理
- 利用者様の移乗・移動介助
デイサービスの最終目標は「1人でも送迎できること」です。
送迎のひとり立ちは入所施設の「夜勤ひとり立ち」と一緒です。
送迎でひとり立ちするには、デイサービスの6つの仕事を覚えてください。
そうすることで、送迎ではどんなことをするのかイメージできるようになります。
デイサービスの新人介護士はまずは送迎助手から。
デイサービスの送迎では、いきなり運転を任せられることはありません。
送迎は利用者様の命をダイレクトにお預かりしているからです。
実は、運転だけでなくて助手の仕事もしないと利用者様はデイサービスに来ることができません。
車を動かせる人がいても、車椅子に移乗介助をできる人がいないと車に乗っていただけないからです。
送迎助手の間に助手の仕事を覚えていく。
新人職員が送迎でひとり立ちする第一歩です。
デイサービスの送迎助手の仕事
- 利用者様、家族様への挨拶と申し送りのやりとり。
- 必要な荷物が準備されているかどうかの確認。
- 朝のお薬が飲めているかどうかの確認。
- ヘルパーからの申し送り。
- 施設からのお知らせを家族様に伝える。
- 運転補助の業務(車をバックさせる時の後方安全確認)。
- 利用者様の健康チェック(バイタル確認、検温)。
- 申し送りの集約と報告。
運転技術と同時に助手力もトレーニングしてください。
実は助手力は送迎の基本だったりします。
野球で言うところの走り込みみたいなものです。
助手の仕事を一つずつクリアして、「助手の神様」を目指しましょう。
利用者様の体調のサイン。【排泄介助】
高齢になってくると、排泄のトラブルが増えてきます。
高齢になると増える排泄トラブル。
- 尿失禁(尿漏れ)
- 便失禁(便もれ)
- 排泄困難(なかなか排泄できない)
- 頻尿(トイレに行き過ぎ)
- 便秘
- 立位時の尿失禁
いわゆる「お下の世話」です。
ただ、リハビリパンツ(紙パンツ)を下ろしたり、陰部を清拭(ふくこと)すればいいわけではありません。
体調のサインが隠されていたりします。
介護士ができる排泄に関する健康管理は「いつもと違い」を見つけることです。
排泄介助の流れ【声かけから排泄用品交換まで】
デイサービスの排泄介助は時間との戦いです。
排泄介助が長引けば利用者様に負担がかかるからです。
特に冬場、リハビリパンツやズボンをあげるのに時間がかかっていたら利用者様は寒くて風邪をひいてしまいます。
利用者様の負担を少なくするためには「段取り」力が問われます。
段取りするために、自然に体が動いてしまうぐらいまで他のどの職員よりも先に排泄介助に入りましょう。
排泄介助で利用者様の体調の変化に気づくための見るべき3つのポイント
排泄というのは利用者様の体調のサインです。
小さな排泄の変化から大きな病気を発見するきっかけになることもあります。
最近、おトイレの回数が急に多くなった。
家族様に報告したら、前立腺ガンだったという事例もあります。
排泄で利用者様の体調に気づくために見るべきポイントは3つあります
- 排泄表を見ていつもと同じ回数トイレに行っているか。
- 排便は出ているか。
- 排便・排尿の色、形、硬さ、匂い、混じっているもの。
介護士は病気の診断をすることはできませんが、家族様に利用者様の排泄状況を伝えて健康状態を伝えることはできます。
排泄状況を見ることで家族様でも気づきにくい利用者様の健康状態を介護士はいち早く気づくことができます。
羞恥心の配慮【認知症でも恥ずかしいものは恥ずかしい】
例えば、あなたは排便の失敗があって下着を汚してしまったとしたらどう感じかすか?
そ、それは・・・恥ずかしい・・・。
高齢になっても、認知症になっても「恥ずかしい」という感情はあります。
さらに、「こんな汚いのを(処理してもらって)申し訳ない」という感情もあります。
排泄の失敗があったときの声かけ
- なんかお茶がこぼれたみたいなので、おトイレで新しいズボンに着替えましょう。
- そろそろ帰りの時間だからおトイレ行きませんか?
- ちょっとついてきてくれますか?(なんとなく流れでそのまま排泄介助をする)
なんとなく流れで介助ってどういうこと?
利用者様によっては、トイレに行くこと自体拒否される方もいらっしゃいます。
排泄を失敗をして恥ずかしいという思いもあるのでしょう。
「トイレに来てください」では難しいので、「トイレ」という言葉は使わずに誘導していく手段もあります。
トイレでは、利用者様の局部を露出することになります。
そんな状態を他人に見られるのは認知症の方でも恥ずかしいのです。
デイサービスはお風呂屋さん?【入浴介助】
高齢になると、入浴場で亡くなるリスクが高くなります。
毎年、家庭での浴槽で溺死される方の数が増えています。
さらに75歳以上になると急激に死亡者数が増えています。
利用者様や家族様は感覚として「高齢者が1人でお風呂に入るのは不安だ」と思っています。
特に、施設に入所しないで自宅の入浴場を改造しようとすると費用や労力面で一苦労です。
高齢者の「安全な入浴」問題を解決するのがデイサービスのお風呂です。
入浴介助の流れを覚える。
どこのデイサービスでも入浴の流れは同じです。
入浴の流れを一度覚えてしまえば、職場が変わってもほぼ一緒です。
入浴介助の流れ
- 入浴していただく利用者様を決める。
- バイタルを計る(血圧、脈拍、体温、SPO2)
- 家族様やケアマネからの申し送りを確認する。
- 入浴後の準備をする。
- 声かけをする。
- 脱衣介助をする。
- 洗身、洗髪後湯船に使っていただく。
- あがり湯
- 塗り薬をぬる。(持参の塗り薬を塗布)
- 着衣介助。
- 整髪してお席までお送りする。
- 終了
2、3が抜けるとダイレクトに利用者様の命に関わります。
抜けがないように確認をしましょう。
デイサービスの入浴の種類
デイサービスのお風呂には2種類あるのが一般的です。
デイサービスのお風呂の種類
デイサービスのお風呂は大きく分けて2種類あります。
機械浴・・・介護度が高くても機械の力で入浴できる。寝たきりの方や重度の認知症でご自分では服の脱ぎ着も難しい方が対象。
一般浴・・・銭湯と同じお風呂。声かけにてや背中の洗身など簡単な介助だけで入浴していただける方が対象。
利用者様のADLや希望、その日の健康状態によって機械浴か一般浴かを決めています。
お風呂の種類ではありませんが、シャワーで洗身・洗髪だけをする「シャワー浴」や足だけつかる足浴をやっているデイサービスもあります。
一般浴の方でも足のケガのため「その日だけ特浴」という場合があります。
入浴前の申し送りは漏れなく確認しましょう。
施設の備品や設備の使い方を練習しておこう。
入浴の時に使う設備や備品の使い方を知らないと安全に介助できません。
入浴介助で使われる設備や備品
- チェアー浴の浴槽の操作パネル。
- チェアー浴のチェアー。
- リフト浴ストレッチャー。
- リフト浴操作パネル。
- ストレッチャー。
- ボイラー設備。
- シャワーキャリー。
- 冷暖房
仕事の合間やスキマ時間で設備や備品を使う練習をしておきましょう。
「高齢者専用のテーマパーク」にする【レクリエーション】
ディズニーランドのように最初から好きでデイサービスに来ている利用者様は少数派です。
なので、来ていただいた利用者様に「楽しかった」と思わせないければまたデイサービスをご利用してもらえません。
レクリエーションは続けてデイサービスに来ていただくためのメニューです。
ちなみに、デイサービスのレクリエーションは何をしてもOK。
若い方向けと思われるものでも意外と楽しんでいただけたりします。
デイサービス新人介護士がレクリエーションを卒なくこなすには?
絶対やってはいけないことは「不安」を抱えながらレクリエーションを実施することです。
どんなに楽しんでいただける企画でもあなたが不安そうな顔をしていては利用者様は楽しめません。
失敗してもいいので、最後に利用者様を笑顔にできればOKです。
急にレクを振られたけど何をやればいいかわからない。【落ち着いて】
レクリエーションに慣れてきたら、急にふられることがあります。
そんな場合でもノープロブレムです。
こんな時でも不安を顔に出してはいけません。
これさえあれば、急にレクをふられてもOK
- スマホ
- ホワイトボード
- ホワイトボードマーカー
いわゆる「ホワイトボード」レクです。
ホワイトボードレクは利用者様も参加型のレクです。
いつでも、どこでも、すぐにできるのがホワイトボードレクのいいところです。
これができるようになったらあなたもレクリエーションマスターです。
ホワイトボードレクでも「苦手意識」はなくして、「楽しい」と思ってやるのがコツです。
元気は食べることから【食事介助】
人の体は食べたものでできています。
どんなにお体が丈夫でも、食べなければ衰えるのが早くなります。
食事介助とは、食事を利用者様の口まで運ぶことだけではありません。
利用者様の食事の様子を見ることも食事介助です。
利用者様の食事の変化を見逃さないように。
食事介助の必要なのはどんな人
食事介助が必要な人
- 食欲がなくて自分から食べようとしない。
- うまく飲み込めずむせこみがある。
- 口の中に食べたものが残ったまま寝てしまう。
- 体に麻痺があって、自分では食べられない。
- 認知症で「食べる」という動作がわからない。
- 食べこぼしが多くなってきた。
今はご自分で食べられる高齢者も、時間が経てば食事介助が必要になることがあります。
あるいは、食事介助までは必要なくても見守りが必要な人もします。
昼食時は利用者様全体を見渡し、むせ込みや食事の摂取状況を観ておきましょう。
どんな感じで食事介助をするの?
入浴介助や排泄介助に比べて、食事介助は技術的に難しくはありません。
むせ込みのないように介助をしていくのが基本です。
むせ込みを防ぐ食事介助のポイント
- 同じ目線になるよう、対象者の横にきちんと座る
- 飲み込んだことを確認してから次を与える(嚥下状態を確認する)
- 適度なタイミングで水分を与える
一口の量が多いとむせこみが見られることがあります。
一口の量は利用者様によって、タイミングによって違います。
「この量が必ず適量」というものはないので様子を見ながら調整していきます。
記録を書くまでが介護の仕事です。
介護士の仕事は介護をして終了ではありません。
介護記録を書くまでが仕事です。
ケース記録を書こう。
どこの施設でもケース記録を書いてその日の仕事は終わりです。
なぜ、ケース記録を書くの?
- 職員間で、利用者様の情報を共有する。
- 通所介護計画書(ケアプラン)を作る時に、利用者様のニーズを拾い上げる。
- 担当者会議やケースカンファレンスの時に振り返りやすい。
- 介護事故があったときに、原因を見つけ出すことができる。
介護の仕事を始めたばかりの人は何を言っているか分からないでしょう。
最初は分からなくても大丈夫。
仕事を続けていくうちに少しずつ理解できます。
最初はケース記録の書き方からマスターしましょう。
転倒事故があったあとは振り返りが大切。【事故報告書を書くまでの手順】
介護士になったら、ほぼ全ての人が経験する「事故報告書」
できれば書きたくないと思っていてもそういうわけにはいきません。
でも、事故報告書ってなかなか書けません。
「何をどう書こうか・・・」と思っているうちに時間ばかりが・・・
事故報告書を書くにはコツがあって、各手順を守ると書きやすくなります。
絶対デイサービスの介護士が向いている人の特徴
介護職に興味を持っているものの「私に向いてるかな…」と悩み、一歩踏み出せない人はたくさんいらっしゃいます。
介護のお仕事には向き不向きがあり、誰でもできるわけではありません。
転職後に後悔しないためにも、どんな人が介護職に向いてるかをあらかじめ理解しておくことは大切です。
こんな人にデイサービスの介護士の仕事をオススメ
デイサービスの介護士が向いている人
- 聞き力がる人
- 人のために行動することが好きな人
- 温厚で冷静な人
- 気持ちのオン/オフの切り替えができる人
- 論理的に物事を分析できる人
- 動いて仕事している方がやりがいを感じる人。
特に気持ちのオン/オフができるかどうかは重要です。
プライベートでも仕事を持ち帰っていると精神的にも疲れが溜まってきます。
常に頑張り続けると、いつか限界を迎えます。
仕事は仕事、プライベートはプライベートと区別することでデイサービスで長く介護士を続けることができます。
デイサービスで介護士をするのに面接試験をどこに申し込めばいいの?
介護士の場合は就職試験の申込先は一般職より多く設けられているのが、介護職のいいところです。
私のオススメは転職エージェントか派遣会社を使って就職活動をすることです。
10年前までは、施設に直接申し込むのが一般的でしたが、今では転職エージェントや派遣会社に職場を探してもらうことができます。
しかも、転職エージェントに頼むと代わりに労働条件を交渉してくれます。
ずっと続けられるか不安。履歴書を書くのがめんどくさければ派遣社員がオススメ。
転職活動、就職活動ってしんどいですよね。
しかも、介護職場って入るまで自分にあっているかどうか分からない部分があります。
いずれは最初から正社員で、「続けられない」と感じてから1年以上経ってやっと仕事を辞められるようになるのは苦しいですよね。
派遣社員の気軽さ
- 履歴書は全てコーディネータが作ってくれる。
- 施設への面談にはついてきてくれる。
- お給料やおやすみなどコーディネーターが代わりに交渉してくれる。
- 派遣先が気に入らなければ契約を終了しても良い。
最初から、正社員になる必要などありません。
1年ほど働いて、ずっと働きたいと思ってから正社員になることもできます。
施設側としてもコストが抑えられるので、正社員として雇った方が嬉しい場合もあります。
履歴書を書くのがめんどくさい。
ずっと続けられるか不安。
そんな方は一度派遣社員から始めることをお勧めします。
絢音が2年間使った派遣会社はこちらです
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