結論:ネタに困ったら、1人で悩まないで過去や他施設の広報誌や他のメンバーの案を参考にしよう。
広報誌の編集長ってやることが多くて目が回りそうになりますね。
その中でも編集長の頭を悩ませるのがネタ探し。
- 次の広報誌のネタを何にしようか?
- 広報誌のネタがマンネリ化している。このままでいいの?
- もっと斬新なテーマで広報誌を作りたい。
- すぐにゴミ箱に捨てられるものではなく、ケアマネが使い続けてくれるようなものを作りたい。
こんなふうに悩んでいませんか?
結論から言うと、広報誌のネタはマンネリ化してもOKです。
なぜなら、読者は過去に読んだ広報誌の内容は忘れているからです。
思い出してもらうために広報誌を作るです。
でも、広報誌の目的を理解していないと作っても読まれずにそのままゴミ箱行きの広報誌が完成します。
広報誌の目的とは「読者の役立つ情報」です。
読者に役立つ情報を発信して信用を貯める。
そして、人を集めるために広報誌を作り続けているのです。
目的を理解できたら、ネタ探しは簡単です。
ネタ探しに困った時で取れる選択肢は3つあります。
これで、ネタ探しに使っている時間を短縮して他の仕事に時間を当てられるようになりますよ!!
1人で悩み続けるのは時間の無駄です。
【参考Ⅰ編集メンバーで話し合う】広報誌のネタ探しに欠かせない。時間を無駄にしない編集会議の仕方
広報委員長の仕事で一番頭の痛くなる仕事。
それが「ネタ探し」です。
1人で考えてもいい案が思いつかなければ、他のメンバーにも協力してもらいましょう。
メンバー同士で案が重なってもいいのでとにかく、数を出してもらう。
その中から、修正したものが出て来ればネタ問題は解決です。
ただし、メンバーを集めるだけだと何も決まらずに無駄に時間だけが過ぎる場合があります。
会議を開く前に覚えてもらいたいのがテーマが決定するまでの段取りです。
ここで最重要なのが、ネタを考えても担当の上司の了承がなければ最初からやり直しということです。
せっかく、メンバーも集めてネタを考えたのに却下って悔しいですよね。
そんな時のためにネタは3つ考えて却下された時の伏線をはっておきましょう。
ちなみに編集会議はネタ集め以外でも開きます。
ネタ集め以外で会議を開くメリット
- 広報誌の取材、編集の進捗状況の報告と方向修正
- 会議中での編集作業
- 問題した時に解決策を話し合う
- 年度末の反省会
- 次年度の年間計画
「ネタ集め」だけでは広報誌の編集はできません。
集めたネタを読者が知りたい紙面にするには、「どんなメッセージを伝えるか」を決めることです。
ネタを集めるだけで安心していると、誰にも読まれないただ作っただけの広報誌になります。
【手順①】広報誌の会議をする日程を決める
編集会議で最初にやらないといけないのが開催する日程を決めることです。
メンバーはそれぞれ違うスケジュールで仕事をしています。
最適な日程の候補日を3日決めて、メンバーに予定を調整してもらいます。
会議の日程調整ができたら会議の準備をします。
ネタを決めるための会議であれば、メンバーに「広報誌の案を1人3つ考えてきてください」とお願いすれば良いです。
ネタを決めるための編集会議をするために、編集メンバーが誰なのか分からなければ協力することはできません。
それまでに初回の会議で、新しくなったメンバーの顔合わせをしておきましょう。
顔も知らないメンバーと仕事をすることはできません。
また、取材日程や編集の締め切りが分からないのに広報誌の仕事を任されるのはメンバーにとってストレスです。
初回の編集会議は年度が始まったらできるだけ早く会議を設定しましょう。
【手順②】編集メンバーそれぞれにネタを考えてもらう
1人で考えていても分からなければ、複数で案を持ち寄ります。
会議の開催日が決定したら、各メンバーに「1人3つずつ、広報誌の案を考えてきてください」と依頼して下さい。
ネタを集めてテーマを決める編集会議では、明らかにだめそうな案でも最後まで発表を聞きましょう。
【手順③】ネタを3つに絞ってテーマのランキングを作る
ここで大切なのはランキングにすることではなくて、上司に却下されたときの伏線を貼ることです。
一つの案が却下されても、3つ案を決めておけばどれかは許可が降ります。
ただし、3つの案のどれに許可が出るかはプレゼンをしてみなければ分かりません。
仮に3つともOKが出ても、全部をテーマで取り上げるわけにはいきませんのでランキングとして優先順位をつけます。
ランキングが決まったら、プレゼンをして上司の決済をもらいにいきます。
【手順④】上司にプレゼンする。
テーマのランキングが決まったら上司のプレゼンをするだけです。
同じテーマでも説明の仕方で、成否が決まります。
今年度、初めて編集長をやる方はプレゼンの練習をしておいて下さいね。
上司にアポが取れたら、プレゼンの練習。
説明の順番で印象が変わります。
取材も編集も終わって、最後の段階で上司から「いや、これは俺が言うてたのと違うよ」と言われることがあります。
上司とのコミュニケーションが不足しているとよく起こる問題です。
プレゼンの段階で認識の差を埋めておきましょう。
また、週に1回のペースでいいので広報誌の進捗状況を上司に報告しましょう。
承認をもらう段階まで報告をしないでおくと、ほぼ完成してから大幅な修正を求められることがあります。
【手順⑤】テーマの決定
上司の了承をもらってテーマが決定したら、早々に取材の日程と編集の予定を立てて下さい。
取材や編集作業はメンバーにしてもらって、編集長は進捗状況の確認と上司への報告を主にして下さい。
基本的に、編集長が動くのは編集長でないとできない仕事をするときのみです。
今回は本題ではないので割愛します。
【参考Ⅱ昔の広報誌も意外と使える】過去の広報誌を参考にする
過去の記事を参考にするのも一つの手です。
「過去ネタで読者に飽きられないか?」
結論から言うと飽きられないです。
そもそも、介護施設の広報誌はマンネリ化してOKなのです。
過去の広報誌を参考にするときのポイントを解説します。
1年以上前に取り上げたテーマで再度取り上げる。
一からネタを探してテーマを決めるには時間がかかります。
つまり、作業する工程が減るので時間短縮することができます。
広報誌の場合、読者の属性(どんな読者か)は変わりません。
ただし、前回施設のお風呂をテーマにして今回も施設のお風呂をテーマにするというのは厳しいです。
参考にする過去の記事の目安は1年以上前のものが良いでしょう。
1年以上前に取り上げたテーマであれば全く同じテーマで広報誌を作成しても良いです。
読者が広報誌に求めるものは「そこの介護施設でサービスを受けると満足できるか?」ということです。大切なのは、既に利用されている利用者様の感想です。
過去の広報誌以外でも参考になるヒント
広報誌以外にもあなたの施設を紹介する手段があります。
それを参考にする手段もあります。
意外なところに広報誌のヒントがあるものですね。
【過去の広報誌以外で参考になる①】ブログ、SNSから拾う
ブログやSNSをやっている施設は広報誌にもリンクさせるとネタ探しのヒントになります。
ブログ、SNSを広報誌に活用する方法
- ブログやSNSで取り上げた内容の「総集編」にする。
- 大きなイベント(納涼大会やクリスマス会など)を広報誌で編集し直す。
- ブログやSNS経由でもらったコメントを広報誌で紹介する。
ブログやSNSは「普段の様子」を情報発信しています。
一記事の情報が少なくても、積み重ねると大きな情報源に。
広報誌の記事にするのに十分です。
【過去の広報誌以外で参考になる②】他施設の広報誌を参考にする
他施設の広報誌もネタ作りの参考になります。
他施設の広報誌で参考にすること
- 読者の興味関心・関心(取り上げられている内容)
- 見やすいレイアウト
- 写真の撮り方
ただし、他施設の記事をそのまま丸パクリをするのはNGです。
著作権で訴えられる場合があります。
あくまでもやり方を真似るだけです。
【過去の広報誌以外で参考になる③】新施設とそれまでの施設の比較
新しい施設ができたら、広報誌で紹介するのは間違いないです。
でも、ただ紹介するだけではもったいないです。
そこで新しい施設とそれまでの施設を比較することです。
洗濯洗剤を買いに行く場合も複数を比べて合うものを買いますよね。
同じように介護施設も似ていても、比べてみると違いがわかりやすくなります。
もし、既存の施設で新しく始めるサービスがあればアピールするチャンスです。
広報誌で紹介するとよい新しいサービスの具体例
- リハビリ器具。
- リハビリのメニュー。
- パン教室の開催。
- 風呂場のリニューアル。
- 施設内通貨の導入
- 書道教室の開催。
- アニマルセラピーの導入。
比較するサービスは、施設で提供しているものに限らずボランティアに来てもらうものでもOKです。
新しいサービスを始めるとケアマネの目に留まりやすくなり、相談員の営業活動で参考資料として使われるようになります。
【参考Ⅲ絢音の秘奥義を伝授】ユニークな広報誌で読者のハートをワシヅカミ!!
広報誌はマンネリ化しても良い。
なぜなら、読者は前回の内容を覚えていないからです。
でも、どうせなら読者に覚えてもらってしかもケアマネに資料として使ってもらえるネタが欲しい。
そんな方向けに「ユニークな広報誌」を伝授します。
おそらく、こんな広報誌を作ったのは私が日本で最初です。
ユニーク広報誌のポイントは特定の項目に特化した「広報誌」です。
ここからは、実際に絢音が取り上げたテーマを紹介します。広報誌のネタに悩んでいたら是非参考にしてください。
【ユニーク広報誌1】「あの施設はどこにある?」地図広報誌
介護施設のある市町村の地図に関連施設がどこにあるかというのをのせた広報誌です。
この広報誌のコンセプト(目的)は「関連施設がどこにあるのか読者に分かってもらう。」です。
あなたも、今の施設で就職面接を受ける時に・・・
- この施設どこにあるんだろう、わかりにくいな・・・。
- あんなところに、介護施設ってあったかな?
- 地図見てもどこにあるのか検討がつかない。施設に問い合わせるしかないな。
こんな経験はありませんか?
あなたの施設を利用したい人やあなたの施設でボランティアをしたい人も同様です。
あなたの施設がどこにあるのか分かりにくいものです。
せっかくあなたの施設の役に立ちたい、利用したいと思っているのに「場所がわからない」ために他の施設に行かれるのは機会損失です。
地図広報誌で大まかでも場所がわかれば施設へ訪問してくれます。
施設の所在地に特化した広報誌なので、地図上に最低限の情報を載せるイメージです。
【ユニーク広報誌2】ボランティア広報誌
地域住民の方が介護施設に求めるのは「介護サービス」だけではありません。
いわゆる「団塊の世代」と呼ばれる方の定年退職で、「生き方」が問われています。
今まで仕事にかけていた時間を別の社会参加のために使うことを求めています。
その一つの形が「ボランティア活動」です。
仕事を辞めても「社会に関わりたい」と思う人がほとんどです。
人手の足りない介護施設にボランティアに来てもらうと施設は助かります。
ボランティアを記事にすることで、更なるボランティアを呼び込むのが「ボランティア広報誌」です。
ボランティア広報誌で取り上げる内容
- ボランティアさんのお名前(団体の場合は団体名と代表者名)
- ボランティア活動の内容(例えば、日本舞踊の慰問のボランティアなど)
- ボランティア活動しているときに、利用者様の感想
- ボランティア活動を始められたきっかけ。
- 活動日(不定期であればそのことを書く)
ただ、取材をして欲しくないボランティアの方もいらっしゃるので事前に確認をとっておきましょう。
可能な範囲でボランティアの情報を発信をできればOKです。
内容を編集したら、ボランティアの方に内容を確認してもらって、同意をもらってから載せましょう!!
【ユニーク広報誌3】介護保険サービスの流れから各事業所を紹介する
待って、お姉ちゃん。確かに介護保険の話は読者にとって大切だけど、それで施設に来てくれるのかな?
介護保険サービスを利用したい人に必要な情報を提供することで信用が貯まる。
そうやって信用を貯めると「ここの施設だったら利用してもいいかな?」って思ってもらえるようになるわ。
それに、介護保険って利用するまでめんどくさい手続きがあるわ。
ケアプランセンターのある事業所ならそのまま代わりに介護保険申請のお手伝いもできるわ。
そこで、「いつでも相談に乗ります」と背中を押せば問い合わせが増えると言うものよ。
なるほど、いつでも専門家に相談できるって安心できるものね。
大きな介護士の人材派遣会社や高齢者施設を紹介するサイトでもコラムとして介護に関する「お役立ち情報」を提供しています。
これは、お役立ち情報を発信することで会社の信用を貯めて足りない介護士を確保するのが目的なのです。
介護保険サービスを利用した人の悩み
- 介護保険の認定はどこに申請したらいいのだろう?
- ケアマネはどうやって決まるの?
- デイサービスを利用したいけど申し込む方法がわからない。
利用者様、職員、ボランティアなどの人を集めるのが広報誌の目的なのです。
読者の悩みを解決することであなたの施設に興味を持ってもらうと、施設に来てもらうきっかけになります。
施設に来てもらう人が増えると、あなたの施設に人が集まります。
広報誌は人を集められるどうかは、編集長のあなたが誰のどんな悩みを解決できる広報誌を作るかにかかっています。
お問い合わせがあればこっちのもの。
あとは、施設の詳細な情報をお伝えすることで施設の稼働率にもつながります。
まずは読者に役立つ情報を提供しましょう。
まとめ
介護施設の広報誌の目的は、読者に役立つ情報を提供して施設に人を集めることです。
「あなたの悩みを解決するお手伝いをするので、お問い合わせをお待ちしています」というメッセージが届けがOKです。
しかも、読者は一度読んだ広報誌も時間がたてば忘れてしまいます。
これが広報誌がマンネリ化してもOKな理由です。
「次の広報誌のネタを何にしようかな?」
と悩んでいる時間は無駄。
ぜひ、この記事を参考に使ってもらえる広報誌を作って下さいね。
広報誌の編集長はネタ探しだけではありません。編集長の仕事をもっとよく知りたい方はこちらの記事も参考にして下さい。
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