
結論:事故当時の事実を時間の流れで確認(イメージ)する。
転倒事故が発生。利用者様にお怪我がなくても、あまり嬉しくないイベント「事故報告書」。
事故のアフターフォローが落ち着いた後で書き方をどうすればいいのかわからず時間だけが過ぎる。

ん〜〜〜〜〜!!

事故報告書って書くのがめんどくさい上に、結構難しい。
1週間かかってやっとの思いで書いても
- 何書いているか分からない。
- デイフロアにいない人でも分かる事故報告書を書いてください。
- この書き方だったら誤解されるよ。
上司から、事故報告書をつき返されて再提出を求められる。

また、再提出・・・・
正直うんざりしますよね。
突き返されてない、すぐかける事故報告書を書きたいものです。
そんな事故報告書を各ポイントは手順通りに事故報告書を書くことです。

事故報告書で重要なことは考える順番。
順番通りでないといつまで経っても事故報告書は完成しません。

3ステップで一番肝心なのが状況確認です。
事実を整理して状況確認ができれば、上司や先輩の力を借りて原因分析と対策立案することができます。
・事故報告書を書く手順。
・何度も突き返されない事故報告書の書き方。
・二度と同じ介護事故を起こさない対策の立て方。
利用者様の転倒事故があったときの事故報告書を書く3ステップ

事故報告書を書くまでに、準備をしないとかけません。
それが、「事故報告書を書くまでの3ステップ」です。
まずは事故報告書を書くまでの3ステップを理解しましょう。

ただ、やみくもに書いていても事故報告書を書くことはできません。
事故が発生した時の事実を確認する。【事故報告書のステップ1】

事故報告書を書く時の鉄則は
「事実を根拠にする」ことです。
な事実が曖昧だったり詳細が不明だと次の事故を防ぐ対策にはなりません。
事実確認をするときのポイントは「いつ、どこで、誰が、何をしていて」転倒したかを一つずつ明確にすることです。

事故報告書を書くヒントは全て事実にあります。
【事実確認①】転倒された時の利用者様の様子を観察する。

転倒された直後は利用者様も動揺されていることが多いです。
その時は痛みがなくても、時間が経つごとに痛みがある場合があります。
転倒直後で見るべきポイント
- 怪我はないか。
- 頭などを打ってないか。
- どこを打ってしまったのか。
- 利用者様に痛みや違和感がないか。
- 血圧、脈拍などバイタルサインに以上はないか。
少し、「事故報告書の書き方」からは脱線しますが転倒された利用者様を発見したら安全確保が優先です。
利用者様の様子観察するのと同時に看護師を呼びます。
外から見えないところのケガもあるので、転倒直後は必ず看護師に状態確認を依頼します。

転倒事故が起きたら、利用者様の状態確認と安全確保をしつつ事故発生前後の情報を整理します。
【事実確認②】転倒された直後、利用者様に何が起こったのか聞く。

もし、利用者様にケガがない様子だったら利用者様に何が起こったのか話していただきます。
(利用者様が転倒されて直後の会話)

琴音さん、痛いところとかないですか?
うん、ないよ。でも、怖かった。


それで、琴音さん。どうされたのですか?
ここで折り紙してたら、ゴミが床に落ちたの。

床に落ちたゴミを拾おうとしたら・・・

お尻が滑って、尻もちを着いてしまったのよ。

実はこのやりとりが非常に重要!!
利用者様が転倒されるまでの経緯
- 事実
- 利用者様の感情が動く
- 利用者様の体が動く
- 転倒事故の発生
介助ミスでない限り、利用者様が転倒される時は必ず利用者様の気持ちが動きます。
まずは利用者様の気持ちの動きとその前後の事実を明らかにしましょう。
【事実確認③】転倒されるまでの利用者様の動きを追う。

その日、利用者様が転倒されるまで「どこへ移動して何をしようとしていたか?」を追うことは転倒事故原因のヒントを見つけることができます。
高齢者は基本的には1日に過ごされ方はほぼ決まっています。
その決まったパターンの中にいつもと違うことや転倒の危険が高くなることがあればそれがヒントになります。

利用者様が動く直前に、必ず利用者様の感情も動きます。原因を分析するときに利用者様の感情の動きに焦点を当てましょう。
【事実確認④】利用者様の周囲にあったモノ(建物の柱を含む)の位置を確認する。

利用者様の周囲の環境が転倒の原因になることもあります。
転倒の原因になり得るモノ
- デイフロア内の柱
- 滑りやすい座面の椅子
- テーブルの足
- ワックスがけした直後の床
- 椅子の座面と合っていない大きすぎる座布団
そこで重要になるのが転倒時の配置図です。
事故発生当時に見守りの妨げとなるものがあったときは、環境の原因になり得ます。
【事実確認⑤】利用者様が転倒される直前の職員の動きを振り返る。

利用者様の転倒を防ぐのは「介護士」です。
利用者様の動きに合わせて介護士が動かなければ転倒を防ぐことはできません。
なので、利用者様の動きと介護士の動きを振り返ることは大切なのです。
介護士の動きを振り返る時におさえるポイント
- 人の動きが多くなる時間帯か。
- 転倒されたのが、見守りする介護士の数が少なくなるタイミングではないか。
- 転倒された時の介護士それぞれの位置。
ここでキーワードになるのが見守りです。
見守りはただ見ていればいいのではなく、利用者様が転倒しそうになったらすぐに動ける位置で見ることです。
ここでも参考になるのが配置図です。
配置図を活用することで職員の位置あいを明確にし、見守りできる範囲内に利用者様がいたかどうかはっきりさせることができます。
原因を分析する(人的要因と環境的要因)【事故報告書のステップ2】

事実確認ができたら原因を分析していきます。
とは言っても、
事実から「何をすれば事故を防げたか?」を考えるだけです。
事故が起こる原因には2種類あります。
転倒事故が起こる2種類の原因
- 人的な原因…介護士の動きを改めることで転倒を防げたかもしれない原因。
- 環境的な原因…モノを購入したり、デイフロアのレイアウトを変えてたら転倒を防げていたかもしれない原因。
最近の利用者様の様子も踏まえた上で、原因を分析しましょう。
原因を分析できたらあとは対策を立てるだけです。
分析する時にやっていけないことは
転倒の原因を「利用者様のせいにする」ことです。

利用者様のせいにしてもキリがないからです。
あくまでも、
「介護士がどう動けばよかったか?」「どの環境を整えたらよかったか?」を追求してください。
分析した要因それぞれに対策を立てる【事故報告書のステップ3】

人的要因、環境の要因の分析が終わればあとは対策を立てるだけです。
事故事実を分析して導き出した原因を取り除くのが対策。
対策を立てるのにいくつか注意点があります。
対策を立てる時の注意点
- めんどくさい対策は続かないので意味がない
- 以前同じような事故を起こしていた場合、同じ対策は立てられない。
- 必ず、人的要因、環境的要因それぞれに対応した対策を立てる。
- 対策を立てられない時は、上司に相談する。
- 立てた対策は確実に継続して実行する。
事故報告書の対策は「こうやって今後、同じような事故を防ぎます」という宣言と同じです。
やり続けないと書く意味がありません。
事故報告書は介助方法あるいは仕事のルールの追加になるので誰でも実行できるルールでなければいけません。

NGな対策
- 続けていくのが難しい対策。
- 利用者様の行動自体を変えさせようとする対策。
- 事実や原因に全く関係のない対策。
- 他の利用者様の転倒の危険が高くなる対策。
二度と同じ事故を起こさないように立てた対策は職員全員が実行してください。

慣れた頃に、同じ事故が起りやすいです。
原因の分析と事故の再発を防ぐ対策を立てたら後は書くだけ。

原因の分析と対策を立てたら、後は書くだけです。
確かに、事故報告書で残業になったり昼休憩が短くなることがあります。
でも、書かないとまた利用者様が転倒します。
利用者様が痛い思いをしないために書きましょう。

なぜ、事故報告書を書くのか?

他に業務があるのになぜ時間をとってもまで事故報告書を書くのか?
それは起こった転倒事故がどういう事故だったか、家族様、ケアマネ、行政、施設に報告するためです。
たまに「始末書(事故報告書)を書かないといけないわ。」
と言われる方がいらっしゃいますが、その認識は改めてください。
始末書とは職員を処分するものです。
事故報告書は「サービスの改善」をするための書類。
事故報告書を書くことで、デイサービスをより良いものにすることができます。

ちなみに、ヒヤリハットとは事故にはならなかったけど今後事故になる可能性のある事柄を報告する書類です。
事故報告書の書き方。

事故報告書は書けばいいものではありません。
「報告書」は他人に転倒事故を伝えるものです。
家族様が見ても伝わる事故報告書を書くポイント
- 5W1Hを意識する。
- 客観的事実(見たまま)を書く。
- 中学生が読んでも理解できる言葉を使う。
- 時間の流れに沿って書く。
- 事故原因と対策を箇条書きで書く。
- 一文(次の。まで)をできるだけ短くする。
- 主語と述語をできるだけ近づける。
事故報告書を書き慣れていない間は「〜と思う」「と感じる」など自分の感じたことと事実を混ぜてしまいがちになります。
事実は感じたことではなく、見たままを書きましょう。

書き方で迷ったら過去の事故報告書を参考に書いていきましょう!
転倒事故だけじゃない⁉︎介護事故あるある
- 気がついたら利用者様が転倒していた。
- 足腰が強いと思っていた利用者様が転倒した。
- なぜ、こんなタイミングで転倒?

なんでこんな場面で転倒!?
介護士ならば誰でも感じたことのある感情です。
よくある事故だからこそ、事実確認や原因の分析がやりやすくなります。
ここでは、よくある介護事故を紹介します。
「こんな事故もあるんだ」と知っているだけでも事故の予防になります。
介護施設でよくある5種類の介護事故
介護施設でよく見られる5種類の介護事故
- 転倒や転落
- 利用者様の所在不明(離設)
- 薬の服用間違い(誤薬)
- 食べてはいけないものを食べたり、飲み込んだりする(誤飲、誤食)
- 利用者様を怪我させてしまう(表皮剥離、青タン)
高齢になると認知症や抵抗力の低下が見られます。
私たち介護士にとって「ちょっとしたこと」でも介護事故になることがあります。
事故報告書を書かなくて良い方法は「これは事故につながるのでは?」と思うことを「ヒヤリハット」で書くことです。
ヒヤリハットで、全職員に情報を伝えることで事故報告書を書かないといけなくなる出来事を防ぐことができます。
ヒヤリハットって何?
ヒヤリハットは「もう少しで利用者様がコケるところだった」というような時に書きます。つまり、介護事故が発生しそうな状況を見つけた時に事故を防ぐ対策を書く報告書です。
ヒヤリハットを書く枚数が多い事業所はそれだけ、事故になりそうな出来事を発見できる職員の多い事業所です。ヒヤリハットをたくさん書ける介護士は「気づきの多い」有能な介護士です。
実は怪我を伴うような大きな事故が少ない職場はヒヤリハットの数が多いです。
事故になりそうな場面に気付きやすいからです。
確かに、書く書類が増えるめんどくさいものではありますが「気付き」はあなたの見守り(介助力)が上がっている証拠でもあります。

ヒヤリハットを書いた文だけ、介護士としての成長も早くなります。絢音が介護士を始めた頃は月に1枚のペースで書いていました。
デイサービスでよく見られる介護事故の事例
デイサービスの利用者様がどんな状況で介護事故が起きるのか?
よくある事例を見ていきましょう。
転倒事故を完全に防ぐことはできません。
しかし、よくある転倒事故を防ぐのは意外と簡単。
利用者様の動きに合わせて介護士の動きを帰ればいいだけです。
利用者様の行動パターンが急に変わることはほとんどありません。
なのでよくある事故のを見ることは介護事故を防ぐヒントになります。
まとめ


事故報告書を書く前に事実確認をしてね💗
事故が発生した直後は、利用者様ご本人にも「何が起きたか?」混乱している状態です。
事故発生する前後に誰がどんな動きをしていて、何をしている時だったのか整理して下さい。
これが事実確認の鉄則です。

特に「利用者様の感情(何をしようと思って)転倒事故に至る動きになったのか?」を追い求めて下さい。
人間は「感情」で動く生き物だからです。
どれだけ声かけをしていても、利用者様の感情が動く限り絶対に事故を防げる対策はありません。
利用者様の「感情」と「事故の状況」を一つずつ明らかにすると、事故の原因と対策を立てやすくなります。
転倒事故に関しても、場面によって利用者様の感情の動きが変わります。
デイサービスの1日の流れがどんなものか振り返ると事実確認がしやすくなります。

デイサービスの1日の仕事についてまとめました。仕事の流れを把握することは、自分の動きを決めることです。
コメント
とても参考になりました。ありがとう。