
結論:レクリエーションのマンネリ化で悩んでいたら「パン教室」をやってみよう。
デイサービスの職員の宿命とも言える「レクリエーション」。
利用者様がデイサービスを続けていただける理由の一つです。
「今はもうできない・・・・」と思っていたことが、デイサービスに来たらできるのは利用者様にとって嬉しいことです。

利用者様にレクを飽きられてくると、せっかくデイサービスに来ているのに家にいる時と変わらなくなります。
「いつもデイサービスで楽しく遊ばしてもらっています」という利用者様が退屈そうな顔をされているとなんだか申し訳なく感じませんか?

自分で何かを作るのって楽しいみたいです。
特に作ったら食べられるものは。
「パンの形成」だけを利用者様にしていただくこともできます。
その他を職員でお手伝いすれば利用者様が包丁や火を使わなくても良い安全な料理教室になります。

私の元職場では男性にも大人気。
参加希望者が多すぎて、1か月のうち約10日はパン教室をやっていた時期もありました。
中には「かわいい孫娘の〇〇ちゃんにお土産になるわ」と終始笑顔の男性利用者様もいらっしゃいました。

・パン教室を実施する利用者様にとってのメリット。
・パン教室の計画の立て方。
・計画書に書く内容。
パン教室の計画を立てる手順
- STEP1メニュー何パンを作るかをクックパッドを見ながら決める。
- STEP2道具と食材パンを作るのに必要な道具、食材をリストアップする
- STEP3実施日の決定実施する日付と定員数を決める。
- STEP4参加者の日程調整参加者名と参加人数を把握してパン教室の日程を振り分ける
- STEP5当日の流れを決めるパン教室当日の準備から実施、後片付けまで段取りを決める。
- STEP6「パン教室」計画書を作る計画書に1〜5をまとめる。
高齢者にも大人気、デイサービスでパン教室をやってみよう!!【3つのメリット】

デイサービスで実施すると喜ばれる「パン教室」。
準備は大変ですが、普段あまりレクリエーションに参加されない方にも喜ばれます。

パン教室のメリットはレクリエーション計画書の「目的」で使っていただけます。
【メリット1】手先のリハビリができる。

パン作りをするのに「手先」を使います。
高齢になると「手があまり動かないの」と話される方が多いです。
パンを作るのに最低でもこれらの手先の動作が必要です。
パン教室は約1時間。
美味しいパンを想像しながら手を動かすと、利用者様も気合が入ります。
食べ物の力ってすごいですよね。

【メリット2】利用者様のやる気を引き出せる。

ほとんどのデイサービスでは、女性利用者様が過半数です。
昔は、毎日お料理をしていた方がほとんどです。
「1人で料理をするのは不安だけど、誰かが手伝ってくれるならやってみたい。」
そんな利用者様もいらっしゃいます。
やれることが少なくなる中で、「自分でもまだパンを作ることができるんだ」と思えるチャンスである「パン教室」は利用者様の意欲を引き上げることができます。
あなたの声かけでさらに利用者様が楽しくパン教室に参加できますよ。
利用者様にとってできることが増えるのは嬉しいことです。

【メリット3】利用者様が家族様にプレゼントを渡せる。

「パン教室」最大のメリットは「プレゼント」ができるです。
利用者様にとって、子どもさん、息子の嫁様、お孫様といった家族様は「大切な宝物」です。
「いつもお世話になっている」家族様にデイサービスで自分が作った手作りパンをプレゼントできるのは「喜び」です。
デイサービスは感動や喜びを提供することのできるテーマパークです。
いわば「高齢者専用のディズニーランド」。
「パン教室」そのためのアトラクションの一つです。

「パン教室」で利用者様を泣かせるぐらいの感動を提供しよう!!
パン教室は段取りが9割。失敗しない計画を立てる手順。

- STEP1メニュー何パンを作るかをクックパッドを見ながら決める。
- STEP2道具と食材パンを作るのに必要な道具、食材をリストアップする
- STEP3実施日の決定実施する日付と定員数を決める。
- STEP4参加者の振り分け参加者名と参加人数を把握してパン教室の日程を振り分ける
- STEP5当日の流れを決めるパン教室当日の準備から実施、後片付けまで段取りを決める。
- STEP6「パン教室」計画書を作る計画書に1〜5をまとめる。
何パンを作るか決める

まずは何パンを作るのか決めましょう。
初めてパン教室を実施する方やお菓子やパン作りする事自体初めての人が企画するのはメニューを決めるだけで苦労します。
そんな時は
- パンやお菓子を作った人に聞く(職員で得意な人がいれば相談してみましょう。
- クックパッドなどのサイトを見る。
- インスタグラムで探してみる。
できればサイトで情報を集めてからパンやお菓子を作ったことのある人に相談した方がスムーズにメニューを決められます。
パンやお菓子を作るのが趣味の人にとっては、お馴染みのサイトですね。
・作り方のレシピ
・必要な材料
・関連するメニューのレシピ
が載っています。

最初はあんぱんなど、作業工程の少ないパンをオススメします。
必要な道具、材料をピックアップする

次に必要な道具、材料をピックアップして揃えましょう。
あまりパンやお菓子を作らない方は、パン作りやお菓子作りが趣味の人に聞いておきましょう。
これも、クックパッドにも載っています。

パン教室に必要な材料や道具のほとんどはダイソーや業務スーパーで買えるものばかりです。
「パン教室」を実施する日程を決める。

パン教室の大まかな内容が決まったら、「いつ実施するのか?」日程を決めてください。
いつやるのか分からないものを計画することはできません。
日程決めるのってどうすればいいの?

日程の決め方の例として
60名が参加で想定した場合、必要な日数は6日と予備日は2日の計8日を設定します。
ちなみに、1日だけ実施してその日の利用者様のみ参加していただくという形もOKです。

1回の参加者の数が10名を超えてしまうと、「パン教室」の収拾がつかなくなります。
参加者の振り分け

日程調整が「パン教室」で一番難しいところです。
利用者様同士の人間関係にも配慮しないといけないからです。
子どもとは違って、高齢者の場合は一度関係が悪くなったらよくすることはほぼ不可能です。
「席を職員で決めるなんてナンセンス」という意見もありますが・・・・
私の個人的な意見としては、利用者様どうしのトラブルを避けることで「パン教室」を楽しんでいただけるのであればそちらの方がいいと思います。

もし、完全に席を自由にするのであれば「どんなトラブルあるのか」完全に予想して対策を万全にする必要があります。
「パン教室」当日の流れを決める。

頭の中でパン教室を実施してみることです。
誰が準備をして、利用者様の誰から声をかけて、パン作りの説明をどのように行うか。
当日の流れを決めておくと、足りない工程や材料が見えてきます。
パン教室の流れ【準備〜実施まで】(具体例)
- 道具と材料を揃える。
- 入らないといけない具材(パンのトッピングや中身)はすぐに使えるようにまとめたり、切ったりしておく。
- パン生地を作る。
- オーブンでパンを1次発酵しておく。
- その間に必要な具材を仕込む
- 2次発酵する。
- パン教室の会場を設置。
- パン教室のテーブルの上をアルコールで殺菌消毒しておく。
- アルコールでテーブルの上を消毒したら、テーブルをサランラップで包む。
- 各席にエプロンと、ナイロン手袋を準備しておく。
- 準備ができたら利用者様を会場まで誘導する。
- 利用者様に手指消毒していただいて身支度していただく。
- パン教室を実施。
- どの利用者様がどのパンを作ったのか分かるように分けておく。
- オーブンでパンを焼き上げる。
- 焼き上げている間に後片付けをする。
- 焼き立てのパンを15:00のおやつで召し上がっていただく。
午後からパン教室を実施する場合、オーブンを温めて、パンを焼ける状態になるまで午前中いっぱい時間を使います。
当日、実施するまでにどれぐらいの時間がかかるのか「試し焼き」するのをオススメします。
パン教室の計画書の作成をする

この段階で、どの職員に何をしてもらうのか決めておくと当日はスムーズに「パン教室」を実施することができます。
問題点はこの時に全てリストアップしておきましょう。
私が職場で使っていたオーブンとミキサーを紹介します。
これから定期的に「パン教室」を考えているのであれば、導入するのをオススメします。
街のパン屋さんで焼いたようなホクホクフワフワのパンを作ることができます。
おすすめのオーブン
定期的にパン教室を開くことで、「孫娘にお土産ができた」「私の手も意外と動くものね」と笑顔を増やすことができます。
こちらのスチームコンベクションでパンを焼くとパンの香りが利用者様の気持ちを「♪」にすることができます。
少しお値段は高いですが簡単にしかも街の「パン屋さん」と同じパンを楽しんでいただけます。
ミキサー(パンの生地を作る機械)
パン記事を作るために材料をこねるのって腕が疲れるし、満遍なく混ぜるのは初心者には難しい。
簡単な操作でパン屋さんにも負けないパン生地を作ることができます。

これらの機材のデメリットは「値段が高い」ことです。年に1、2回程度実施するのであれば、ホームベーカリーをオススメします。
パン教室実施当日の注意点

パン教室を実施すると、利用者様に喜んでいただけます。
今は認知症バリバリの人でも、昔やっていた料理をするということは、昔の楽しかった思い出を楽しんだり、仲のいいお友達とお話ししながらパン教室に参加できます。
しかし、パン教室は「非日常」のイベントになるので利用者様のテンションが上がりがち。
トラブルを未然に防いでおきましょう。
パン教室を実施するのに注意すべき点
- パン教室実施前には、利用者様にトイレに行っていただく。
- トイレ後は必ず手洗いとアルコールで手指消毒をしてもらう。
- 作っている途中のパン生地や具材を利用者様が食べないように見守りする。
- 包丁などの危険物をしようする場合は職員が付き添う。
- パン教室前に検温をし、感染症の恐れのある方には別の日に設定する。
パン教室でよくあるトラブル(ロールプレイ編)

はい、では今からパン教室を始めます。
まずはエプロンとビニール手袋をつけましょう。
あー、手がうまく動かせないからつけられないわー。


私がお手伝いしますね。
美味しそうなあんこやわー。
(パクッ)
美味しいー。


絢音さん、それアンパンの中身。
まだ、食べちゃダメですよ。
絢音さんいけないんだ。


それでは、今から順番に説明していきますね。

んっ!?
アリスさん、どうされたのですか?
琴音先生、おトイレー。


あー、ごめんなさいね。
私、お誘いする前におトイレの声かけすればよかったですね。
琴音先生。
すまんねー。

その後・・・・・

みなさん、ここまでは大丈夫ですか?
先生、途中でわからなくなったから見てー。

琴音さん、私もパンの生地が丸まらないわー。


順番にみますね。
アリスさんは・・・・
こうやって・・・・っと。
きゃっ!?

絢音さん、私のお尻で遊ばないで!!
いやー、とても綺麗な形のお尻だったから。
パンと間違えてー。


私のお尻を褒めてくれて嬉しいわ。
でも、びっくりするからやめてくださいね。
まとめ

- STEP1メニュー何パンを作るかをクックパッドを見ながら決める。
- STEP2道具と食材パンを作るのに必要な道具、食材をリストアップする
- STEP3実施日の決定実施する日付と定員数を決める。
- STEP4参加者の日程調整参加者名と参加人数を把握してパン教室の日程を振り分ける
- STEP5当日の流れを決めるパン教室当日の準備から実施、後片付けまで段取りを決める。
- STEP6「パン教室」計画書を作る計画書に1〜5をまとめる。
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