
結論:事故発生直後は冷静になれていません。まずは落ち着いて安全確保をしよう。これを読んだらすぐに事故発生マニュアルを作って各送迎車両に乗せておきましょう。

この記事の対象者は
・デイサービスの送迎に関わる全ての職員
・デイサービスの全ての職員
・デイサービスの管理者及びリーダー
です。

この記事を読むことで
・事故を起こしてしまった時の処理方法を理解できます。
・事故処理マニュアルを作るきっかけになります。
・万が一事故を起こしても、この記事をプリントアウトすることで落ち着いて事故処理をすることができます。
事故マニュアルは職員全員が理解している必要性があります。この記事を参考に職員全員が関わって、事故発生時のマニュアルを作成してください。作成できたら、各車に常備しておきましょう。
運転手として送迎に出る限り、避けては通れない問題が
交通事故です。
- 施設で安全運転の研修を定期的に実施しているから大丈夫。
- 今まで事故を起こしたことないからこれからも起きないだろう。
- 去年事故したばかりだから、もう起きない。
と思っている人に警告します。
あなたは必ず交通事故を起こします。
そして、あなたはこう思うはずです。

こんな交通事故を起こすなんて私はついていない。
もちろん、事故を起こさないために右左折時に左右だけでなく後方の確認や原付などの巻き込み確認をするなど事故を起こさないための対策は十二分にするべきです。
しかし、だからと言って交通事故を100%なくすのは不可能だからです。
なぜなら、車の運転は人がしているからです。
自分は大丈夫だったとしても相手から追突されることもあります。
アクセルとブレーキを間違えて交通事故を起こしたという報道も減るどころか増えていく一方です。
万が一、交通事故が起きてしまったら

どうすればいいの〜?
と冷静に事故処理をできなくなってしまいます。
人がやることに絶対はありません。
だからこそ、万が一交通事故を起こしてしまった時のための準備が必要なのです。
そこで、重要なのが
交通事故が起きたときのマニュアル
マニュアルを車の中に置いておくことで
- 普段通りの冷静さがなくても、マニュアルを見れば最低限しないといけないことがわかる。
- 「110番って何番だったけ?」という混乱を最小限度に抑える。
- 万が一、交通事故が起きてもマニュアルがあるという安心感。
を確保することができます。
私自身、過去の送迎中の交通事故でマニュアルを見ながら事故処理を行うことで普段の冷静さはなくても人命救助や110番通報など落ち着いて最低限の事故処理をしました。
少なとも事故処理のマニュアルがあることで
「怖くなって(結果として)ひき逃げ・当て逃げをしてしまった。」
という事態を避けることができます。

送迎で運転する人がいる限り「交通事故処理マニュアル」は絶対に必要です。マニュアルがあることで最低限やらないといけないことができ、人命を救うことにつながります。人の命を輝かせる仕事の介護士が人命を救わないのは本末転倒な話です。
事故処理の流れ

まずは事故処理の流れを確認しましょう。
- けが人を救護する。
- 事故車を安全な場所へ移動させる。
- 警察へ通報する。
- 相手を確認する。
- 事故状況を確認する。
- 事故車を修理工場へ。(これは施設の判断が必要になります)

この時に、相手と示談はしないようにしてください。その後の対応については、必ず上司に報告し施設の担当者にお願いしましょう。
怪我人の確認をする。


交通事故が発生したら、人命救助が最優先です。けが人がいないかどうかの確認をしよう。
利用者様、助手、事故相手の怪我の有無と程度を確認する。

事故を起こしてしまったら・・・
- 同乗者(助手、利用者様)に外傷がない確認。
- 同乗者に声かけをする。
- 同乗者に気分不良がないか確認。
- 事故相手に大きな外傷がないか確認。
をしましょう。
自分たちや利用者様に怪我がないことを確認ができたら、事故相手の怪我の状態も確認します。
次に
体感的に大きな衝撃を感じたら・・・

外傷の態度や症状が軽かったり、無症状でも関係者全員に病院受診を促しましょう。
事故を起こした直後、関係者はみんな動揺しているのでケガがあっても痛みを感じないことがあります。
後になって痛みが出てくることも少なくありません。
交通事故を起こしたら原則的には関係者全員病院受診をお願いしてください。
ただし、明らかに事故の程度が軽微な場合は病院受診しない場合もあります。
- 車同士が接触しただけ。
- ほとんど、事故時に衝撃がない。(徐行の状態で接触)
- 自損事故(電柱に接触するなど)

事故を起こしたら、助手、利用者様、事故相手のケガの状況を把握する。その時に痛みはなくても後から感じる場合がある。
大きな怪我をしている人がいたら救急車を呼ぶ。

- 意識がない。
- 頭から流血している。
- 吐き気や嘔吐がある。
- 歩行時ふらつきがある。
- 強い痛みがある。
- その他大きな外傷(外から見て明らかにケガをしているのがわかる)がある。
場合はすぐに110番と一緒に救急車も呼びましょう。
意識がない、呼吸がない、脈が確認できない場合はすぐに救命処置を行いましょう。

大きな怪我や意識不明、気分不良があればすぐに救急車を呼びましょう。
周囲の状況確認、安全確保をする。

人のケガの状態の確認ができたら、次に安全確保です。道路の状態によっては今の場所にいてはさらに事故を拡大することもあります。
事故車を安全な場所に移動させる。

事故車をそのままにしておくと二次的に事故が発生する要因になります。
たとえ最初の事故でケガがなかったり軽いものであっても、2次的な事故が発生すれば大怪我や死亡につながることもあります。

相手方にも声をかけて2次事故が起こらないような場所を事故車を移動させましょう。
施設の応援が必要な場合。

事故が発生したら、基本的には運転者と事故車は警察の処理が終わるまでは移動できません。
それによって発生する不都合は
- 利用者様(高齢者)をその場で事故処理が終わるまで待たせる。
- 次の送迎先があるのに連絡もできずに送迎にもいけない。
- 送迎終了後の業務に支障が出る。

体が二つもないのに、事故処理をしながら利用者様の移動やその後の業務の支障がないようにするのは無理だね。
なので、運転者がその場に留まることで発生する支障を挙げて施設に応援を求めましょう。

事故が発生したら、施設からの応援が必ず必要になります。上司がいない場合は誰に報告や相談をすればいいのか明確にしておきましょう。
ドライブレコーダーがあれば、車を安全な場所を移動させやすい(自走が可能な場合)

車を安全な場所へ移動させることの障害の一つが
事故発生当時の状況のままにできないことです。

私が車の免許を取り立ての頃は、事故発生直後に車を移動させると現場保存ができないので示談の時などに不利益を被るという情報もありました。
しかし、今はドライブレコーダーの装着が一般的になっています。
百聞は一見にしかず。
ドライブレコーダーがあれば、事故当時の状況をドライブレコーダーの映像で説明することができます。

デイサービスで送迎に出る限り事故と必ず遭遇すると考えてください。前送迎車利用にドライブレコーダーをつけないのはリスクしかありません。
交通事故の報告をする。

安全確保ができたら、110番通報して警察へ連絡します。
事故の程度に関わらず事故が起きたら必ず警察に報告します。
110番通報する。

事故が発生したら110番通報する。
車の免許を持っている人なら常識です。
でも、事故発生した直後の運転者は動揺しています。
冷静に判断できていないことがあります。
なので
私の知り合いで
110番って何番だっけ?

と言ってしまった方もいました。
そこで運転者の強い味方になるのが
事故処理のマニュアル
マニュアルのいいところは、どんな状況でもどんな人でも一定以上の行動を起こすことができることです。
まだ、事故処理後のマニュアルを作成して各送迎車両になければすぐに行動しましょう。

交通事故はいつどこで発生するかわかりません。
警察がきたら事故発生状況を簡潔に説明する。

110番したら・・・
- 事故が発生した事実
- いつ発生したのか
- どこで事故が発生したか
- けが人はいるか
- その後どのような対応をしたのか
を伝えましょう。
警察がきたら
- いつ、どこで、どのような事故が発生したかを説明する。
- 免許証の提示
- 事故当事者同士の免許証の情報や連絡先の交換
- 車両番号の確認
- 自賠責保険、任意保険の保険会社の名称と証明書番号
- 警察から交付される事故番号の受け取り

たとえけが人がいなくても、警察に届け出をしないと罰則の対象になります。また、事故は場合によっては裁判になることもあります。上記のことは事故後必ずやっておいておください。
ドライブレコーダーに記録があればそれを見せる。

ドライブレコーダーほど、事故発生時の証拠として強力なものはありません。
事故発生当時の記憶は時間が経つにつれ忘れていきます。
また、相手方が嘘をつく場合も考えられます。

絢音も何度か送迎中に事故を起こしたことがありいます。事故発生直後の状況説明で自分と相手方の意見が食い違うことはよくあります。
ドライブレコーダーは動かぬ証拠です。
交通事故はちょとした差が大きな意見の食い違いにも繋がります。
いつでもドライブコードを操作できるように録画と再生の練習をしておきましょう。

ドライブレコーダーは「あおり運転」の予防策にもなります。また、運転者も交通マナーに沿った運転を心がけるようになります。絢音の施設でもドライブレコーダーをつけてからそれまで以上に安全運転を意識するようになりました。
事故後やるべきこと

絢音は送迎中の交通事故で裁判沙汰に発展したことがあります。ある日突然「内容証明」が送られた時は驚きました。冒頭でも流れを示しましたが、大切なところなので再度確認します。
事故相手の情報を控えておく。

送迎中の事故の場合、その後の事故処理は会社に任せます。(とは言っても、実際に事故処理をするのは保険会社ですが)
そこで、控えておく情報は
- 相手の氏名
- 連絡先(常時連絡の取れる番号)
- 運転免許証番号
- 車両ナンバー
- 自賠責保険、任意保険の会社名と証明書番号
控えた情報は自分で保存しておく分と会社(上司)に報告する分と2部用意しておきます。
絢音は送迎中の事故で
内容証明が届いたことがありました。
内容証明がとどく=裁判に発展する可能性が高いと判断してください。
上記の情報は万が一裁判に発展してもすぐに対応できるようにするための最低限の手段です。

交通事故って後になって当事者同士で意見が食い違うことはよくあるのね。必要な情報は施設に報告して、自分でも控えを取っておかないといけないわね。
派遣された警察から交付される事故照会番号を控えておく。

交通事故現場に派遣された警察官が事故処理を終えると、自己紹介番号を交付されます。
その番号を大切に保管しておきます。
その番号を控えておき、原本は上司(施設)に提出します。
似たような書類に事故証明書があります。
相手方が事故を物損事故から人身事故に切り替えてきて、自賠責保険で病院受診代などの補償する時に必要になります。
そして、その時に事故照会番号が必要になります。
これは、代理人(保険会社)で請求します。

事故照会番号は自分でも控えておき、紛失しないように大切に保管しておきましょう。原本は施設(上司)に提出します。
上司に事故状況を報告する。
事故処理を終えて、施設に帰ってきたら改めて上司に
- いつ、どこで事故が発生したのか。
- どんな状況で事故が発生したのか。
- 事故の原因。
- 相手の反応。
- 利用者様の様子。
- 利用者様や相手方の病院受診の結果。
- 事故予防の対策(検討中であればその旨を)
を報告します。
送迎中の起きた事故の後処理は基本的には施設を通して行います。
運転者が直接相手方とコンタクトを取ることはありません。
場合によって、相手方に謝罪に行く時は上司の承認を得てからいきます。(承認がなければ行ってはいけません)
そして、
- 事故発生の当日中に、事故報告書の作成と事故の発生の詳細を他の職員に周知。
- 今後、同じ事故を発生させないための対策を数日中に実施。
- 必要であれば、スタッフ会議等で事故の検証。
を行いましょう。
同じ事故を起こさないための大切なポイントは
分析と検証です。

上司は事故処理をするのに一番強力な協力者です。施設に帰ってきたら、一番に事故の詳細を報告してください。
利用者様にケガがあれば家族様、ケアマネに報告する。

どんな状況であれ、交通事故で利用者様が怪我を負ったら施設のサービス利用中に負ったケガとみなされます。
デイサービスは利用者様に「安心、安全」を提供するのが使命。
それができていないのは事実なので、軽傷であっても病院受診してもらい家族様、ケアマネに報告しましょう。
場合によっては、上司と一緒に菓子折りを持って謝罪にいきます。

蛇足ですが、菓子折りは「駄菓子」ではダメです。百貨店などで売っているお中元やお歳暮で贈るようなお菓子の詰め合わせを用意しましょう。あくまでも、菓子折りは「お詫びの印」です。
自分の施設の事故処理マニュアルをプリントアウトして常時携帯しておく。【事故処理は事故が発生する前から始まっている】

交通事故は絶対起きない保証はありません。起こさないように確認作業を徹底しつつ、万が一起きてしまった時のための準備をしておきましょう。
事故を起こすと冷静に判断できない。→マニュアルで冷静な頭で適切な行動を取れるようにする。

交通事故が起きた時に冷静に判断するものが
事故発生時のマニュアルです。
事故が発生すると普段のような冷静さはありません。
いつもとは違う状況だからです。
中にはパニックになる人もいるでしょう。
「パニックになって逃げてしまった」という当て逃げ犯、ひき逃げ犯の報道は日々絶えません。
なので、各送迎車に事故発生時のマニュアルを乗せておくことで冷静に事故処理をできるようにしておきましょう。
- 運転者に冷静さを取り戻す言葉を入れる。
- パニックになっても、「次に何をしないといけないか」見やすいデザインにする。
- フローチャートで解説する。
- A4用紙1枚分にまとめる(複数枚になると余計に混乱します)
- 「安全確保」「人命救助」「110番通報」は一番目立つサイズ、色で記載。
- 必ず最後にラミネート加工をする。
- いつでも取り出せるところにおいておく。(送迎車内)

事故を起こすとパニックになる前提でマニュアルを作っておくと、万が一の時でも適切に行動しやすくなります。
交通事故は一度起きると連続して起きやすい。

これは、デイサービスあるあるですが一度交通事故が起きると数日と空かないで交通事故が起きやすくなります。
- 業務自体に無理があって職員が疲労困憊。
- 利用者数が少なくて職員に慢心がある。
- 季節的なもの(例えば、秋の時に夕日の光と信号が重なってしまうなど)
- 体調不良者が多い。
- 全体的にボーナスが減らされるなど心理的な側面。
私の職場でも先週、車同士の事故が起きたかと思うと、今週に入ってから月曜日に車を電柱に擦ってしまう事故を起こしてしまうということがよくありました。
全く事故がない時は、ないです。
なのに、一度交通事故が起きるとまるで呪われているかのように連続して交通事故が起きやすくなります。
なので
一度交通事故が起きたら事故を職員全員で検証し
どうすれば同じ事故をしなくなるか対策を立てましょう。

交通事故は利用者様は怪我するし、相手から裁判に持ち込まれるし、自分はショックを受ける話でいいところがありません。起きてしまったことは変えようがありません。だからこそ同じ事故を防げるように職員全員で対策を立てる必要があります。
事故処理の流れ


1、けが人を確認して救護する。
2、周囲の状況を確認して安全確保する。
3、110番通報する。
4、施設に連絡し応援を頼む。
5、派遣された警察官に事故の状況を簡潔に伝える。
6、相手方と連絡先と免許証、車両番号の交換をする。
7、施設に戻ったら改めて上司に事故報告する。
今すぐ、事故処理マニュアルを作りましょう!!
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