結論:渋滞に巻き込まれても家族様や施設に連絡すればOK。
この記事の対象者は
送迎に関わる全ての介護士
です。
送迎で運転していると誰でも経験するのが
渋滞に巻き込まれると・・・
- 時間が押しているのに渋滞に巻き込まれてイライラする。
- 絶対に遅れられない送迎なのに運悪く渋滞してしまった。
- 利用者様や家族様が待っていることを考えると焦ってしまう。
ただでさえ、時間がカツカツなのに渋滞でさらに時間が遅れると利用者様や家族様に迷惑がかかる。
そんな思いで、無理な運転になりがちです。
その結果・・・
交通事故を起こしてしまうと、利用者様や家族様をさらに待たせてしまうことになります。
それだけでなく・・・
一時的な「イライラ」のために交通事故を起こすと裁判で消耗することになります。
渋滞でのイライラの原因は「約束の時間に間に合わない」と焦ってしまうこと。
そんな時は、時間に間に合わないと分かった時点で利用者様や家族様に連絡しましょう。
連絡することで利用者様、家族様への誠意を見せられるだけではなく、「これは不可抗力だから仕方ない」と割り切ってイライラを軽くすることができます。
イライラが軽くなると無謀な運転をしないようになります。
今回は、10年以上デイサービスで送迎を続けている櫻絢音が渋滞に巻き込まれた時の対処法について解説します。
- この記事を読んで分かること
・渋滞に巻き込まれることで起こる困りごと
・渋滞に書き込まれた時に運転手ができる対処法
・渋滞を予測して、回避する方法
交通渋滞に巻き込まれた時の困りごとを避けて、安全な送迎を作りましょう。
交通渋滞に巻き込まれる時の2つの困りごと
送迎に出ると必ずぶち当たる問題が渋滞です。
車はなかなか前に進まなくて、時間だけが過ぎてしまう悪夢のような時間ですね。
具体的に渋滞に巻き込まれると
渋滞に巻き込まれるとなぜイライラして事故リスクが上がるのかを解説します。
送迎時間に遅刻すると「利用者様、家族様に迷惑をかける」
送迎時間に遅れると・・・
- 就労されている家族様が自宅を出発できない。
- 家族様の介護負担が増える。(家族様がイライラする)
- 利用者様が送迎の待ち時間が長くてデイサービスに行く気をなくす。
- 独居の利用者様が1人で外出されて行方不明になる可能性がある。
- 送り出しのヘルパーが次の訪問先へ行けない。
つまり、利用者様、家族様、ヘルパーにまで迷惑をかけてしまいます。
もちろん、どうしても交通渋滞に巻き込まれる時はあるのです。
しかし、それでも遅れると困る人がいるのです。
時間が遅れそうになってイライラするのは、あなたは「利用者様、家族様」のことを考えてこそ感じる感情だったのです。
でも、イライラした状態での運転は事故リスクを上げることになります。
絶対に遅れられない送迎もある場合は、あらかじめ時間に余裕のあるルートにしてもらいましょう。
イライラは事故発生確率を上げる
渋滞すると送迎時間に遅れるかもしれません。
渋滞はイライラさせて精神的にも良くありません。運転は精神状態に大きく影響します。
運転中にイライラすとデメリット
- 無理な右左折や追い越しをしようとする。
- 他の運転手の動きの変化に気づけなくなる。
- 危険予測が甘くなる。
- 視野が狭くなる。
- 煽り運転をする可能性が高くなる。
事故発生確率を上げるだけでいいことがありません。
また、かえって正常な判断ができにくくなるので送迎時間がより遅くなります。
でも、渋滞に巻き込まれてしまうと「遅刻したくない」という思いから必ずイライラしてしまいます。
渋滞に巻き込まれるとなぜイライラするの?
- 渋滞して送迎時間より大幅に遅れる。
- 想定している予定時間より遅れる。
- 運転手が「急がないといけない」と焦る。
- 思っている以上に車が進まないのでイライラする。
利用者様に迷惑がかかるから急がないといけない。
でも、思っている以上に車が進まないからイライラするという訳です。
事故を起こしてしまうと、渋滞以上に到着時間が遅れてしまいます。
渋滞してしまったら、運転手ではどうしようもありません。
渋滞に巻き込まれてしまったら、利用者様、家族様に連絡を取るという手段もあります。
遅れるのは家族様に迷惑をかけることになりますが、事故でさらに遅れることを考えたら家族様も「ダメ」とは言いにくい状況です。
1分でも遅れそうな状況だったら利用者様、家族様に連絡をしておきましょう。
もし、渋滞に巻き込まれたら?【イライラを防ぐ3つの対策】
なぜ、渋滞に巻き込まれるとイライラしてしまうのか?
待っている利用者様、家族様に迷惑をかけるからです。
時間に遅れてしまっても利用者様、家族様に迷惑をかけなければ渋滞によるイライラは解決できます。
渋滞に巻き込まれた状況に不満を感じるのではなく、利用者様や家族様への迷惑を最小限度に抑えることを考えましょう。
どれだけ、渋滞を避けようとしても一度巻き込まれたら抜け出すのは簡単ではありません。
【対策①】遅れるかもしれないと感じたら利用者様、家族様に連絡
交通渋滞は避けることできない場合があります。
でも、交通渋滞で遅れてしまうことが問題ではありません。
いつまで待てばいい分からないことが利用者様、家族様にとって不安です。
その不安を取り除くために、
車を運転していると、「思っていたより時間がかかってしまった」ということはよくあります。
利用者様、家族様に遅れる連絡をするのは「遅れるかもしれない」と思ったタイミングです。
送迎は車を使うので、時間通りにいかないことがあります。
それを理解されている利用者様や家族様がほとんどです。
連絡をすることで利用者様や家族様は「遅れても迎えにくる」ことがわかるので安心できます。
時間に遅れると分かった時点で連絡しましょう。
【対策②】施設に連絡して応援を依頼する。
渋滞でもどれぐらいで解消されるか分からない渋滞もあります。
どれぐらいの時間で解消されるか分からない渋滞
- 交通事故による渋滞。
- イベントによる渋滞。
- 雪や大雨による天候による渋滞。
- 原因の分からない渋滞。
- 大型連休中の渋滞。
到着時間が予測できない渋滞に巻き込まれたら、施設に連絡して応援を頼みましょう。
施設に連絡して応援してもらうこと
- 待機中の他の職員が代わりに迎えに行く。
- 早く送迎の終わった職員が代わりに迎えに行く。
- 目的地近くを通る予定の送迎職員が代わりに迎えに行く。
- 待機職員がケアマネに連絡して、代わりの対策を相談する。
- 家族様が直接デイサービスへ送る。
結局、あなたが大幅に遅れて迎えに行く場合もあります。
でも、施設に連絡することで上司が「送迎に大幅な遅れが出ている」ということがわかります。
万が一、利用者様や家族様からのクレームがあっても上司が対応しやすくなります。
どうしようもない渋滞に巻き込まれたら、1人で迷わずに施設に連絡してみましょう。
できない仕事を誰かにお願いするのもデイサービスの介護士の仕事です。
送迎の進捗状況は当日にならないと分からないところがあります。送迎に遅れそうなら、施設に連絡して代わりの対策をたててもらえることがあります。
【対策③】家族様に謝罪して信頼を損なわないようにする。
どうな状況であろうと
送迎時間に遅刻=利用者様、家族様に迷惑をかける
という事実は変わりません。
なので、遅れたらまずは謝罪。
遅れたら、どんな事情があってもまずは謝罪しましょう。
交通渋滞を予測することで2つの困りごとを排除する。
交通渋滞はある程度予測することができます。
ただし、これは地域によって多少の差が出てきます。
地域差を埋めるためには次の4項目に注意すると渋滞をある程度避けられます。
渋滞原因を分析して、次の送迎からその道を避ける。
ただ渋滞していたから道を避けると使える道がなくなります。
その道がなぜ渋滞しているのか分析しましょう。
分析した結果・・・
送迎の時間帯と渋滞の時間が重なってしまうならその道は避ける。
送迎の時間帯に事故などでたまたま渋滞していただけなら避けない。
いずれかを選択できます。
送迎の時間帯と渋滞の時間が重なるなら次回からはその道は使わないようにしましょう。予測は過去の経験を参考にするということです。
他の職員からよく渋滞する道を教えてもらう。
送迎に出て間もない頃は周辺の道路状況はよくわかりません。
初めていくルートに関しては他の送迎職員、特にベテランの送迎職員に尋ねるのが無難です。
ベテラン送迎職員に聞くべきこと
- よく渋滞する道
- 渋滞しやすい時間帯
- 抜け道
- 事故多発地点
- 雨天や個別のイベントで渋滞に巻き込まれやすい道
蛇の道は蛇に聞くのが一番。
ベテラン送迎職員は長年の運転経験から道路状況を詳細に知っています。その経験を使わない手はありません。
ベテラン運転手も教えたくて仕方がないんです。
曜日と時間帯に注目する。
よく渋滞する道路は
- 渋滞しやすい曜日が決まっている。
- 渋滞しやすい時間が決まっている。
よく渋滞する道は、使う可能性の高い道。
なので、渋滞する道をできるだけ使わないように抜け道の研究をしましょう。
渋滞しやすい曜日、時間帯をおさえたらできるだけその道を避けるようにしましょう。
ナビアプリで情報を収集する。
どうしても遅刻してはいけない送迎の時は、ナビアプリで事前に情報を入手しましょう。
リアルタイムで渋滞状況は変わります。
そのリアルタイムの渋滞状況を知ることで渋滞を避けることができます。
ドライバーの経験はあくまでも過去のもの。
最新の渋滞状況の情報はナビアプリに勝るものはありません。
ナビアプリを使って渋滞を避けるのも一つの手段です。使えるものは何でも使って渋滞を避けましょう。
まとめ
交通渋滞の困りごとを最小限度にする対策
・送迎の遅刻と事故発生確率の上昇が渋滞の困りごと。
・渋滞に巻き込まれたら、施設と利用者様宅に連絡する。
・交通渋滞を事前に予測することでイライラを避ける。
交通渋滞を予測する、巻き込まれたら連絡する。渋滞に巻き込まれたらこの2段構えで乗り切ることで交通事故を防ぐことができます。
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