
結論:お薬、連絡帳、入浴の用意、命に関わるものは絶対に忘れてはいけません。

この記事の対象者は
送迎業務に関わっている介護士
よく忘れ物をする介護士
送迎の管理をしているデイサービスの管理者
です。

この記事を読むことで
送迎時に荷物忘れを防ぐコツ
絶対に忘れてはいけないもの
もし、荷物を忘れた時の対処法
を理解することができます。
送迎中あるいは送迎後に送迎職員が青ざめてしまう最悪なイベント。
それは、ある職員からの報告が始まります。
絢音さん、山本さんの連絡帳持っていくの忘れてるわよ。家族様から連絡ありました。「お薬入ってるのにどうするのよ!!」って激おこでしたよ。


ひえー!!
しかもこの最悪イベントの怖いところは
①同じ利用者様に
②立て続けて
③荷物の返却忘れ、荷物の取り違え
が起こるということです。
たとえば、美容室に行くたんびに預けたコートを間違えられたら行きたくなくなりますよね?
「何回、同じミスしてるねん」って。
デイサービスでも同じでどんなに理解のある温厚な利用者様、家族様でも荷物のミスを立て続けられると・・・・
荷物だけでなくうちのおばあちゃんもいい加減に扱われてるのかな?

と思い始めます。
つまり、信頼関係がなくなるということです。
しかも、あなたの信頼だけでなく事業所を含めたあなたの職員全員の信頼がなくなるのです。
そのための解決法が
自分の行動に合わせて荷物の確認をすることです。
特に、利用者様・家族様の日常生活に関わるお薬、連絡帳、入浴の用意の入ったカバンを忘れることは避けたいですね。
想像してみてください。
立て続けに荷物の返却を立て続けにミスられた激おこの家族様に菓子折りを持って謝罪に行くときの緊張感を・・・

ああ、お腹が痛い・・・・。
仕事でも債務整理するなんていう無理ゲーは避けるべきです。

利用者様の荷物は利用者様の分身と思ってお預かりしましょう。荷物の返却ミスが続くのは家族様から不信感を生むだけです。
絶対に忘れてはいけない荷物

基本的には利用者様の荷物は忘れてはいけません。しかし、次にあげるものを忘れると利用者様・家族様の信用を大きく失い、場合によっては利用者様の命に関わる「忘れ物」になります。
連絡帳

連絡帳には
- 朝の血圧、体温
- 「主治医の指示で本日の入浴は中止して下さい。
- 「昨日転倒して膝を擦りむいています。」
という申し送りや
- 入浴後に使用する塗り薬、貼り薬
- 食前、食後の飲み薬
- 糖尿病の利用者様が低血糖症状の時にのむブドウ糖
- 施設から家族様に渡したお手紙の返事
- 自宅の鍵
が入っています。
連絡帳を忘れるということは、利用者様の「命」や「信用」を忘れることと同じです。

実は私もよく連絡帳を持参し忘れたことがありました。特に、「内服薬」があるのに忘れた時は、「あーーーー!!」って背筋が凍る思いになります。
入浴の用意

入浴はデイサービスの三大ニーズ(入浴、リハビリ、短時間利用)の一つです。
入浴の準備ができていないと入浴できません。
最悪、
- バスタオル
- フェイスタオル
- 排泄用品
は施設のもので対応できますが。
- 肌着
- パンツ
- 上服
- ズボン
は入浴前に着ていた物入浴前に着ていた物を着ないといけなくなります。
つまり、体は綺麗になったのに汚れた服を着ないといけない。
せっかくデイサービスのお風呂で綺麗さっぱりしたのに、また来てきた服を着るのってもったいないです。
どうせなら、服も洗濯した後の物を来てもらいたいですよね?

入浴介助をして利用者様が「気持ちよかったー」って言ってもらえると私は毎回涙があふれてきます。でも、入浴の準備を自分が忘れてくると「申し訳なさ」が入り混じって複雑な感情になります。これってとってももったいないですよね。
お薬関係(内服薬、目薬、貼り薬、塗り薬)

お薬は命に関わるから忘れるわけないでしょ。

その通りです。
お薬は、飲まないと血圧が高くなったり心臓などの動きを助けるお薬などすぐに命に関わるものも含まれています。
家族様やヘルパーの送り出しがあればほぼ間違いないなくお薬は入れてくれています。
ただし注意しないといけないのが
- 独居
- 高齢者夫婦の世帯
- 家族様が非協力的な家庭
- 障害のいる子どもさんあるいは未婚の息子と二人暮らし
の利用者様は朝のお薬すら飲めていないことがあります。
そんなところへ送迎する時は「お薬カレンダー」という曜日の「朝、昼、夕、寝る前」でお薬を分けられたものがあるのでそれで確認します。
たとえば、
月曜日の朝の送迎で、カレンダーの月曜日の朝の部分にお薬が入ったままだと「飲めていない」ということです。
そして、お昼の薬も準備できていないのでお薬カレンダーから取り出して連絡帳の袋に入れておきます。
(朝の送迎時のお薬確認)

おはようございます。琴音さん。
朝のお薬飲めていますか?
ああ、そういえばまだ朝のお薬飲んでいなかったわ。



朝のお薬とお水ここに置いておくので飲んでくださいね。

あと、お昼のお薬もカレンダーに入ったままになっているので連絡帳の袋へ入れておきますね。
ありがとうね。
絢音さん、何から何まで細かく助けてもらってありがたいわ。


お薬カレンダーは、高齢者のいるお宅では一般的常備物です。
その他の絶対忘れてはいけない持ち物(個別対応)

基本的に高齢者は既往歴(過去の病歴)があります。
既往歴によって、日常生活に制約があり
特定のものを携帯しないといけなかったり、特定の時間に特定の処置をしないといけません。
たとえば、糖尿病をお持ちの方は「低血糖症状」と言って急に意識を失ってしまうという症状が現れることがあります。
そんな時は「ブドウ糖」を飲んでいただくと症状が改善されることがあります。
特に重度の糖尿病の方はインスリン療法を受けてる方が多いのでよくみられる光景です。
このように、利用者様の中には特定のものを常に持参しないといけない方がいるのです。
- パルスオキシメーター(血液中の酸素濃度を調べる機械)
- ブドウ糖(糖尿病の方の低血糖症状対策)
- 携帯用酸素ボンベ
- 介護保険被保険者証
- 施設が家族様あてに配布したお手紙の返事
10年前と比べて街を見ると、鼻にチューブを繋げながらシルバーカーを押して買い物を押している高齢者を見る機会が増えてきました。
私自身「あの人在宅酸素してるんや〜」と日常の光景になってきているほどです。
もちろん、ブドウ糖や携帯酸素ボンベのようなものを持参しないといけないのであればアセスメントシートにも記載されています。
その他の特記事項も見て
この方は在宅酸素してる人だから、携帯酸素を二つ持っていこう。あと、送迎車に乗り込む前に酸素残量と流量も確認しなくちゃ。

と持っていかないと利用者様の健康を害するものはチェックしておきましょう!!

アセスメントシートは送迎の時に絶対に持参を忘れてはいけないものも記載されています。初めて行くお宅、久しぶりに行くお宅、まだ数回しか送迎に行っていないお宅へ送迎に行くときはアセスメントシートを見ないと「気持ち悪い」と思えるぐらいに習慣づけをしましょう。
利用者様の荷物忘れをしないための送迎準備をする手順

荷物忘れをしないために私がやっている対策は自分の動きに合わせて確認をすることと、確認を省かないことです。確認を省くと送迎時間を短縮できるように思えますが、忘れ物をすると家族様に連絡したり、自宅へ忘れ物を取りに行ったりとかえって時間がかかってしまいます。
デイサービスへ行くときの標準的な持ち物リスト

まずは利用者様の標準的な持ち物について
- 連絡帳(連絡袋とセット)
- リハビリパンツ
- 布パンツ
- パット類
- 紙おむつ
- 上服
- ズボン
- 肌着
- パッチ
- バスタオル
- フェイスタオル
- 塗り薬
- 貼り薬
- 飲み薬
- 本人持ちの手カバン
入浴の準備、服薬、排泄用品、ご本人が持っていることで安心するものを持参します。
多くの場合は
- カバン
- 連絡帳袋
- ご本人もちの手提げ袋
に入れて持参されます。
それ以外に荷物が増える時は、忘れやすいので全ての荷物を送迎車に乗せた後
他に乗せ忘れたモノはないかな〜?

とチェックしましょう!!

私のデイサービスでも9割の利用者様が入浴されます。カバン、連絡帳、本人持ちのカバンはあるものと思って行動しましょう。
迎えの送迎(朝)

まずは朝の送迎時の流れから・・・
- インターホンを押す。
- 家族様が出てくる
- 利用者様に乗車していただく。
- カバンをもらう
- 連絡帳を確認する(その時にお薬も確認する。)
- その他の必要な持ち物を乗せる。
- 再度、カバン、連絡帳、その他の必要な持ち物を確認する。(運転手とダブルチェックで)
- 出発
朝の送迎は時間の制約が厳しい。
10:00までに事業所に戻らないと減算(介護報酬が減ること)なるな。

とうことから、荷物確認を省きたくなります。
荷物を送迎車に乗せたから安心ではなく、
出発前に再度、「必要なものは乗せたのかなー」と再度確認してください。
再度確認をするという時間はかかりますが、もう一度自宅へ荷物を取りに来ることを考えると少なくとも30分は時間のロスを抑えることができます。

荷物が多い利用者様に関しては、チェックリストを作ってそれで確認するという手段もあります。
送りの送迎(夕)


夕方はお送りするだけなので、朝の送迎と比べてゆっくり送迎業務をすることができます。だからこそ注意!!油断していると、確認し忘れて携帯酸素ボンベや連絡帳(お薬や自宅の鍵が入っている)を忘れてしまいます。
送迎出発前
- 運転手と連携して利用者様を順番に乗車介助をする。
- 荷物カバンの名札と乗車リストを照らし合わせて手に持つ。
- 荷物カバンの数を数える。
- 荷物カバンを送迎車に乗せる。
- 連絡帳に書かれている名前を乗車リストと照らし合わせる。
- 連絡帳の数を数える。
- 連絡帳用の手提げカバンに入れる。
- 連絡帳用の手提げカバンを送迎車に乗せる。
- 携帯酸素ボンベ、シルバーカー、施設からのプレゼントなど後から載せようと思っているものがないかい再度デイフロアを見回わす。
- 送迎出発。
利用者様到着時
- インターホンを押す。
- 家族様が出てこられたら、挨拶をして利用者様を自宅までお送りする。
- 荷物カバンを渡す。
- 連絡帳を渡す。
- その他、渡すべきものを忘れていないか車内を確認する。(結構忘れやすいので注意!!)
- 忘れ物がないことを確認できたら出発する。
迎えの送迎では、荷物を家族様、ヘルパーから預かるので数を数える必要はありませんでした。
帰りの送迎は自分で持っていくべき荷物を確認して送迎車に乗せなくてはいけません。
しかも、デイサービスの来ている全ての利用者様の荷物の中から見つけ出さなくてはいけません。
- 荷物の持参間違い。
- 連絡帳を違う利用者様のカバンに入れてしまう。
- 連絡帳を持っていき忘れる。
- 荷物の持参忘れ。
デイサービスでよくある間違いです。
荷物を持っていき忘れたら、当日中に利用者様の自宅へ持っていくのが原則です。
自宅の鍵をいれた連絡帳袋を忘れると利用者様は自宅の中に入ることすらできません。
確認するのは数秒でできますが、持参忘れて持っていくのにどんなに短くても数十分はかかります。
送迎前と業務が終わるごとに確認することで忘れ物率を下げましょう!!

出発前に利用者様の荷物の名前と送迎リストの照らし合わせと数を数えること、そして利用者様に降車していただく際の再度、荷物の名前確認をするのは絶対に省いてはいけない作業です。
よく忘れてしまうもの

- 誕生日のお花
- 傘
- ご本人もちの手荷物
- 外出行事で買った物
- 携帯用酸素ボンベ
これらは私も含めてデイサービスのベテラン介護士でもよく忘れてしまう利用者様の荷物です。
特徴として
- 利用者様自身が管理している。
- いつもは持ってきていないのにその日に限って持参している。
- カバン、連絡帳、ご本人もちのカバン以外の荷物。
- 迎えの時の荷物+αの荷物(誕生日のお花など)
- 家族様あての配布物
です。
これに関しての対策は
- 出発前に「他に忘れ物がないか」もう一度デイフロアを見回す。
- 送迎リストを作って送迎車に乗せたら利用者様の名前の横にレ点チェックをする。
- 全てにレ点チェックをつけたのを確認してから送迎車を出発させる。
- 利用者様宅に到着したらすべての荷物を確認して、家族様に渡す。
- 家族様に荷物を渡したらレ点チェックする。
- レ点チェックをつけているのを確認してから出発する。
これらは「習慣づける」ことがポイントです。
荷物チェックしないと気持ち悪い・・・

と思えるようになるまでチェックすることを意識しないと習慣化できません。
もし

ああ〜、荷物確認するのめんどくせぇ〜。
と思ったら

今、数十秒かけてチェックするのと荷物を忘れてみんなに迷惑かけて自分も数十分以上時間をロスをするのとどちらが辛いかな?
と自分に問いかけてください。
絶対に前者の方を選ぶようになります。

カバン、連絡帳、ご本人持ちのカバン以外の荷物がある時は「忘れやすい」です。はい、もう一回言ってみて!!
荷物忘れをしないためのポイント

では、ここからは私が忘れ物をしないように対策していることをお伝えします。私は10回のうち8回は忘れ物をしていた私が、これを実施してから10回のうち3回忘れ物に減らすことに成功しました。
可能であれば運転手、助手でダブルチェックする

これは助手付きの送迎でないとできないチェックですが・・・
助手付きの送迎の場合は運転手、助手の2人で荷物のダブルチェックを行ってください。
1人だと・・・・
これで完璧

と思っていたら・・・
しまった。連絡帳を事業所に置いてきてしまったわ・・・。

ということになります。
2人で確認すると、「完璧だ」と思っていたことも実は荷物を忘れていたことに気づけるようになります。
せっかく、2人で送迎するのですからダブルチェックしない選択はあり得ません。

最も、1人で送迎しないといけない場合は運転手役と助手役を1人でしないといけないですがね。新人職員がしばらくの間送迎助手で出るのはそういう理由もあるからです。
送迎リストを作って、レ点チェックをする。
レ点チェック | 名前 | 自宅到着時間 | その他申し送り事項 | |
1 | レレ | 佐藤 太郎 | ||
2 | レ | 鈴木 花子 | お誕生日のお花あり | |
3 | レ | 山本 二郎 | ||
4 | レ | 坂井 なずな |
ここでは、最終的にレ点チェック2つをつけます。
送迎出発前と利用者様の荷物を家族様に渡した後のタイミングです。
このタイミングが忘れやすく最終確認するのが効率的だからです。
ルールは・・・
確認してレ点チェックをつけたら次の行動に移るとしてください。

2回目のレ点チェックは荷物を渡して、車の周囲確認をしておくと送迎車に着いた新しい傷にも早く気づくことができます。
次の送迎先へ出発前に「忘れ物はないか」確認する癖をする。

これはチェックリストのレ点チェックと合わせて心がけておいていただきたいことですが、
1軒の送迎が終わったら、次の送迎に行く前に忘れ物がないか確認する癖がついている状態です。
どんなに忘れ物を防ぐ仕組みを作っても、「忘れ物を防ぎたい」という思いがなければ忘れ物を防ぐことはできません。
「忘れ物を防ぎたい」と思っている証拠が都度、忘れ物がないか確認してしまうように勝手に体が動いてしまう状態です。
最初は意識しないと忘れてしまいますが、一度習慣化すれば歯磨きと同じように勝手に体が動くようになります。

体が勝手に荷物確認するようになるまで、一つ一つの動作ごとに「次は何をしないといけないか」と自問自答するようにしましょう。
利用者様の荷物を忘れてしまった時の対策

もし、送迎で忘れ物をしてしまったら悔やんではいけません。起こってしまった過去を変えることはできないからです。それよりも、「この後どうやって忘れ物の問題を解決するのか」ということを考えるほうが優先です。
荷物忘れに気づいたら上司へすぐに相談する。

忘れ物をして、すぐに取りに行ける距離であればいいのですが・・・
戻って忘れ物を取りに行くのに5分以上かかり次の送迎に影響が出る場合は取りに戻ってはいけません。
次の送迎先の利用者様を待たせることになるからです。
そういう時は、上司に相談しましょう。
上司は相談を受けて
- 別の職員が荷物を取りに行く。
- 家族様に連絡して、家族様に届けてもらう(これは家族様から提案があったときのみ)
- 他の利用者様の送迎が終了した後で、自分で取りに行く。
- 今日は特に持っていく必要がないものを忘れたので家族様に報告だけする。
いずれかの指示をもらえます。
送迎に出れるようになって1年以上経ったらそのへんのことも自分で判断しないといけないです。
しかし、送迎に出始めて1年未満の場合は自分で判断はできません。
迷っている時間があれば、上司に相談をして指示を仰ぎましょう。

もちろん、送迎1年以上の送迎職員でも荷物忘れは上司に報告しないといけないです。先輩介護士でもたまに忘れ物をしたりするので、どう動いているのか観察しましょう。
荷物を取りに行く場合

迎えの送迎後利用者様の荷物を取りに行く場合に注意しないといけないのは
家族様がいないことが予想される時は
必ず利用者様と一緒に荷物を取りに帰ることです。
訪問のヘルパーですら、自宅に利用者様がいなければ自宅に入ることはできません。
利用者様がいないのに自宅に入るのは「住居不法侵入」とみなされる可能性が高いです。
家族様がいる場合は自宅に連絡して荷物を取りに行けば問題ないです。
ちなみに、帰りの送迎後に荷物を渡す場合は利用者様、家族様が在宅の可能性が高いので連絡して後、荷物を自宅に届けにいきましょう。
連絡する際に
- 忘れ物をしたこと。
- 謝罪。
- 何時ごろに荷物を届けるのが家族様、利用者様の都合がいいのか。
- 到着予定時間(何時でもいいよと言われた場合)
を伝えましょう。
特に、洗濯しないと行けないものやお薬関係の忘れ物は「時間」があるのですぐにでも届けに行くべきです。(家族様に「後日でもいいよ」と言われても)

忘れ物をしたらできるだけ早めに届ける。それが利用者様、家族様に対する「誠意」になります。
他の職員が荷物を取りに行ってくれたら「ありがとうございました。」を言おう。

荷物を忘れたら、自分で忘れ物をもらいに行く/届けに行きたいと思うものです。
でも、時間的にそれが難しい時があります。
そして、他の送迎職員が忘れ物をもらいに行く/届けることがあります。
- 今日はデイフロアで待機だから。
- 送迎が予定より早く終わったから。
- 施設に戻る途中だから。
- 相談員が担当者会議、契約に行くお宅の途中で寄れるから。
理由はいろいろありますが・・・・
- 業務が忙しい中
- 他の業務に時間を使えるのに
- わざわざ時間のロスをさせている
という事実には変わりありません。
その送迎職員も
- 利用者様、家族様のクレームにならないように。
- 事業所を代表して。
- 忘れ物をしたあなたを支援したいと思って。
忘れ物をもらいに/届けにいきます。
業務が落ち着いたタイミングでいいので、その日のうちにその送迎職員にお礼を言いましょう。
また、上司や忘れ物のために動いてくれた職員にも謝罪とお礼の言葉をその日のうちに言いましょう。
助け合いはそういった当たり前の言葉をためらわずにいうことから始まります。

「ありがとうございます」「申し訳ございません」という言葉は人間関係をスムーズにする潤滑油です。助けてもらったらどんなに些細なことでも恥ずかしがらずにためらわずに言いましょう。
荷物を忘れたら「何が原因で荷物を忘れたのか」振り返ろう!!

喉元過ぎれば熱さ忘れる。
熱いものも、飲みこんでしまえばその熱さを忘れてしまう。転じて、苦しい経験も、過ぎ去ってしまえばその苦しさを忘れてしまう。また、苦しいときに助けてもらっても、楽になってしまえばその恩義を忘れてしまう。
goo辞書より引用(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%96%89%E5%85%83%E9%81%8E%E3%81%8E%E3%82%8C%E3%81%B0%E7%86%B1%E3%81%95%E3%82%92%E5%BF%98%E3%82%8C%E3%82%8B/)
忘れ物問題を解決すると・・・・

ふう。忘れ物の問題なんとか解決した〜。
とホッとして一息つきたいところですが、そのままだとまた同じ失敗をしてしまいます。
今回の忘れ物問題は解決できても根本的に「忘れ物をしない」原因を解決できていないからです。
忘れ物をして解決できたら
なぜ、忘れ物をしてしまったのか振り返りをしましょう。
- 持っていきべき荷物を把握しきれていなかった。
- 送迎のメンバーが直前で変わったから。
- 運転手あるいは助手がやってくれていると思った。
- 照らし合わせと数を数得ることを省略してしまった。
- すぐに送迎に出ないといけない状況だった。
そして、対策も立てなければいけません。
- 持っていくべきものをリストアップする。
- 変わった人の荷物を確認して入れ替える。
- 送迎出発前に2人で現物を見て確認する。
- どんなに急いでいても確認を怠らないor時間を作って運転手、助手で荷物確認をする。
- 送迎に出ないといけない時間までに荷物をわかりやすい場所へ固めておく。
忘れ物をしたら自分で振り返り、原因を探し、次に忘れ物をしないための仕組みを作る。
これがないと同じ失敗を繰り返します。
忘れ物が立て続けに起こるとどんなに理解のある利用者様、家族様でも激しくお怒りになります。

私もこの分析が苦手で忘れ物がなかなか減りませんでした。今では半年に一回忘れ物があるかどうかです。忘れ物が多い人は「なぜ」「どうやって」忘れ物を減らせるのか考えましょう。ヒントはあなたの行動の中にあります。
デイサービスの送迎で確認すべき利用者様の荷物のまとめ


・連絡帳、入浴の用意、お薬は絶対に忘れてはいけない荷物。
・送迎業務で自分の動きに合わせて荷物の確認をする。
・荷物の持参忘れをしないための仕組みを作って、実行する(省略しない)。
・荷物を忘れたら、まずは上司に報告、相談をする。
利用者様の荷物を忘れると最低でも数十分のロスです。忘れないための数十秒の確認が実は時間短縮になります。
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