介護リーダーになるためには、「人たらし」になりましょう。
【この記事の対象者】
- 最近、介護士になったばかりだけど明確な目標がない。
- 介護リーダーの仕事を知りたい。
- 人間関係で失敗したくない人。
そう言えば、この前の話なんだけど・・・。
職場の先輩が来月からリーダーになるのよね。
それで、その先輩はリーダーになるのをものすごく嫌がっていたのよ。
確かに、リーダーって責任が重たそうだものね。
たしかにね。
リーダーのイメージって
①仕事量が多い
②人間関係が複雑
③責任が重たい
④責任の割に手当てが低い。あるいはない。
なのよね。
たしかに、その先輩が思っていることは間違いではないわ。
でも、琴音はまだ介護士を始めて日が浅いけど介護の現場リーダーを目指すべきよ。
話聞いてたら、介護リーダーって「しんどいだけ」っていうイメージだけど、それでもリーダーやた方がいいの?
もちろん、介護リーダーはなれるのであれば、たとえ手当てが出なくてもやるべきよ。
なぜなら、それ以上に介護リーダーをやりきると人間力や自信がつくからよ。
私も、前の職場で3年ほどリーダーやったことがあるけど、おかげで介護福祉士、社会福祉士の資格と合わせて今の職場でも評価されているわ。
特にリーダーの「人を動かす」という仕事は、どこの職場で働いても求められる仕事よ。
リーダーの仕事はデメリット以上に得られるメリットも多いわ。
これから、AIが導入されたりいろんなテクノロジーがどにゅうされて、働き方がどんどん変わっていく。
それで、人間に最終的に残される仕事は「コミュニケーションをとること」よ。
リーダーの仕事は、誰とでも仕事に支障なくやり遂げるのに必要なコミュニケーション能力を高めてくれるわ。
なんとなく、介護リーダーを目指したほうがいいのはわかったけど、私にはイマイチ介護リーダーの仕事をできるとは思えないのよね。ただでさえ、介護の仕事をするだけでもいっぱいいっぱいなのに、人を動かす仕事って私には向いていない気がするわ。
その結論を出すのは早すぎるわ。
なぜなら、「人を動かす」仕事は、ポイントをおさえていればそのうち勝手に周りの職員が動いてくれるわ。
それに、人を動かせるようになると自分にしかできない仕事を自分がして、それ以外の仕事を他の職員にやってもらうこともできるわ。
場合によっては、自分のしたい仕事だけをできるようになるわ。
たしかに、職場で自分のしたい仕事の割合が増えると仕事も楽しくなるわ。
でしょでしょ!?
私のメンターの上司なんかは、介護リーダーやってはった時は「私、やりたい仕事ばっかりさせてもらって毎日が仕事楽しいわ。」っていってたわ。
なるほど、なるほど、なるほどなー🎶
人を動かせるようにならなければ、いつまで経っても自分のしたい仕事をできるようにならないということか。
また、レトロなギャグを・・・・。
それはともかく、そういうことね。
今日は、新人介護士も介護リーダーがやりたくなるように、理想的なリーダーになるためのポイントを解説するわね。
この記事の目標
- 理想の介護リーダーをイメージをしやすくなる。
- いつでも呼び出せる人生の師匠を獲得することができる。
- 人たらしの介護士になるヒントを得られる。
- ほとんどやりたい仕事しかしてない介護リーダーになるポイントを理解することができる。
1、リーダーの介護技術は人並みでいい。
なぜなら、介護はチームプレイ
介護リーダーになるためには、介助技術が上手くないと勤めることができないと思っている人が多いです。
もちろん、利用者様にとって安心安全な介護を提供するためにはある程度の介護技術が必要です。
たとえば、移乗介助ができないと利用者様の移動介助はできませんし、服の着脱介助ができなければ、排泄介助や入浴介助はできません。
しかし、介護職場は「チームプレイ」です。
つまり、新人介護士でも介護技術を向上させるための環境が整っています。(逆にいうと、この環境の整っていない介護施設はブラック企業です)
だから、「介助が上手くなりたい。」という思いさえあれば介護技術は自然と向上します。
より、介護技術を理解したいのであれば、介護福祉士の資格を取得を目指すと「なぜその介護の仕方になるのか?」ということを理論的、直感的に理解することができます。
1人でどんな人の介護もできるのが素晴らしいのではなくて、安全で安心できる介助方法を取るために、必要に応じて他の職員の力を活用できる介護士が素晴らしいのです。
でも、最低限の介護技術は求められる。
介護リーダーになると、新人介護士に介護の仕方を教えなければならないので最低限の介護技術は求められます。
ここでの最低限の介護技術とは「利用者様の安全・安心を提供できる介護技術」です。「介護技術の速さ」ではありません。
もちろん、新人介護士でも「速さ」を求められる介助の場面はありますが、まずは正確に確実に介助する方法を習得していってください。
その積み重ねが利用者様の安心安全な介護技術の習得につながります。
そして、新人介護士が習得したい介護技術はこの安心安全な介護技術なのです。
介護福祉士は継続力があれば誰でもとれる資格。
介護リーダーが求められる最低限の介護技術の目安として「介護福祉士」の取得が挙げられます。
実は、介護福祉士の試験は自体はそれほど難しくはないのです。
しかし、介護福祉士の受験資格を取るまでの下準備の方が大変です。
つまり、継続して介護士の仕事を続けることです。
知っての通り、介護の仕事は大変で職員の入職・退職の激しい業界です。
介護福祉士を取得するということは、ある一定程度の期間その大変な状況に適応することができたということです。
介護福祉士をとるメリットというのは、介護技術の向上の他に継続力を獲得すると言う事もあるのです。
2、介護リーダーの理想像は人たらし。
今すぐ、ノートを買いに行こう。
どんなノートでもいいので、今すぐノートを買いにいきましょう。
そのノートには、他の職員全員分の名前とその職員の良いところを100個書き続けてください。
どういう事が起こるかは書いて見ないとわかりません。
しかし、職員の良いところを20個見つけたところで挫折しそうになります。
それでも、見つけ続けてください。
私は、この作業を終えてその職員の顔を見ると涙が溢れてきました。
つまり、職員の良いところを100個見つけるということは、その職員を承認することにつながるのです。
他の職員とベストな関係を作るにはまずは承認するという事が必要なのです。
介護リーダーは人を動かすのが仕事。
介護リーダの仕事は人を動かすのが一番の仕事です。
なぜなら、リーダーとは人を管理する立場の人間だからです。
1人で介助できる利用者様の数はたかだか知れています。
たとえば、入浴介助を同時にできる人数は私でも1人が限界です。
見守りだけで介助ができる利用者様を入れても2〜3人が限界です。
つまり、職員同士で連携を図らなければ、利用者様の介護サービスを提供することはできないのです。
その連携を管理するのが介護リーダーです。
他の職員とたくさん会話をしよう。
介護施設の離職理由のひとつが「人間関係」です。
人間関係がよくない理由は、いろんなよういんがありますが、根本的な原因はいたってシンプルです。
会話の数が少ない
これにつきます。
具体的にどんな人間関係の問題があるというと
- 上司からのパワハラ
- 同僚が悪口を言う
- 先輩職員から先輩職員が苦手な仕事をふられる。
- 人によっていうことが違う。
- 理不尽なことで怒られる。
一見職場で働く他の職員の人間性に問題があるから、人間関係がうまくいかないように見えます。
しかし、事実は逆です。
人間関係は相手の人間性に問題があるからうまくいかないのではなく、自分がよい人間関係を作りたいと思っていないからうまくいかないのです。
自分がうまくいかないと思っている相手と会話の量が増やすことができるわけがありません。
では、よくいないと思っている人間関係で会話の量を増やすためにどうすればよいか。
それが、
ノートに他職員のいいところリスト100個つくることです。
これは、やらなければ絶対にわかりません
相手のいいところを100見つけるためには、相手をストーカーするぐらい観察しなければわかりません。
介護職をしている友達にも9人にススメましたが、他の職員分の100個かけた人はわずかに一人だけです。
- 職員全員分のいいところ100個リストを作る。
- 人間関係の改善をあきらめる。
あなたはそのどちらも選ぶことができます。
3、介護保険制度を勉強しておこう。
お金の流れを理解しておく。
介護施設にお金が入ってくる仕組みは理解すべきです。
お金は経営資源の一つだからです。
経営がしっかりしている介護施設は、一介護士レベルでも自分の部署の平均の売り上げは把握しているぐらいです。
そして、介護業界でのお金が入ってくる仕組みを理解するためには、介護保険制度を理解しておく必要があります。
介護保険制度で運営している介護施設の介護報酬(売上金)は全て国が決めています。
たとえば
デイサービスを8時間利用すると●●円になるという感じです。
介護保険の場合、「単位数」というのが問題になります。
大雑把に
介護報酬(売り上げ)=単位数✖️10.25(地域によって若干変わります)
どんなに素晴らしい介護サービスを提供している施設でもお金の流れを把握していなかったり、収支差額が赤字続きの介護施設は倒産するしかありません。
とりあえずはここでは
介護報酬(売り上げ)=単位数✖️10.25円
ということを覚えておいてください。
制度を知っているのは、上司からの尊敬ポイント+α
施設は介護保険制度で運営されているので、介護士はただ介護だけしていればいいとうことはありません。
介護というサービスはあくまでも「ビジネス」です。
そして、介護施設と介護士の関係は介護保険制度を利用したビジネス関係です。
しかし、介護士で特に入所施設の介護士は介護保険制度について詳しい人はあまりいません。
役職がつけば、嫌でも収益を意識せざるを得なくなります。
施設が倒産するかしないかにも関わるからです。
つまり介護保険制度に詳しくなるだけで、上司に依頼される仕事も増え、結果的に上司に恩を売る事ができるのです。
監査、実地指導の話。
監査、実地指導は介護施設が最も恐れているイベントの一つです。
監査、実地指導とは、
各都道府県の職員が各介護施設を訪問して介護保険制度に基づいて必要な書類を整備できているかどうかを確認しにくる人です。
その確認で、「書類に重大な不備がある」と判断されたら「減算(その分の介護報酬を国に返さなくてはいけない)」されます。
なぜ、都道府県の職員が監査をするのかというと、介護保険サービスは目に見えなくて書類でしか、その介護施設が適切に介護サービスを提供しているかどうか判断する事ができないからです。
監査に必要な書類と言うのは、介護保険制度に基づく書類なので、介護保険の知識がなければ作れない書類です。
しかし、普段の介護業務忙しすぎて、書類整備をするのは後回しになりがちです。
あなたが、介護保険制度に必要な書類を作れる程度には介護保険制度を知る事で施設と上司に恩を売る事ができます。
監査、実地指導で介護保険に基づく書類が作れると上司からの尊敬ポイントがたくさんゲットできます。
4、できる介護リーダーにはメンターがいる。
ここからは、介護リーダーになる時の心構えについて解説していきます。
メンターはいつでも呼び出せる亀仙人。
ここで、メンターとは「自分に影響を与えた人物」のことです。
具体的なメンター
- 学校、職場の先輩
- 学校の先生
- 尊敬できる職場の上司
- 両親
- 友達
- 歴史上の人物
- アニメ、小説の登場人物
実際に実在しない人物でもメンターになる事ができます。
メンターを持つメリットは
- 自分の心の中にいるので、いつでもどこでも呼び出せる。
- 困った事があったときに、自分が納得できるアドバイスをもらえやすい。
- 落ち込んだ時でも、もう一度立ち上がるためのパワーを貰える。
- 常に「見てくれている。」という感覚がある。
- 判断力が上がる。
- メンターをまねることで最速で成長する事ができる。
私の場合は、最初の職場で出会った上司です。
その上司に出会った事で、私の場合は「この状況の時、その上司ならどのように判断するのだろう。」という事を考えられるようになりました。
常に正しい判断ができる人なら、メンターは必要ないですが、少しでも自分の判断に迷いがある時がある人は絶対にメンターは必要です。
私はもともと、移乗介助も全くできないし、仕事の段取りも悪くて全然仕事のできない介護士でした。
それでも10以上も介護士ができてしかも介護福祉士の資格や介護リーダーになれたのはその上司の存在があったからです。
その上司はどんな人だったかというと
- 私の考えていることを的確に言い当てる。(常に「見てくれている」という安心感)
- 本当に困ったときは、察してフォローしてくれる。
- 常に明るい笑顔が素敵。
私は、そんなメンターたる上司のおかげで最速で成長する事ができました。
まだ、メンターがいない人は過去に憧れている人や尊敬している人をメンターにしましょう。
私のメンターのKさんどうしているかな〜?
今でも私の心の中で、アドバイスしてくれています。
ありがたいですね。
上司はいつかはいなくなるが、メンターはいなくならない。
どんなに尊敬している上司も、ずっとあなたの上司であるわけではありません。
退職したり、部署移動があるからです。
しかし、メンターを活用するとは「メンターがどのように考えて、行動するか」ということを考えることなので、メンターは一生あなたの心の中に住んでいます。
人との出会いには、必ず別れがありますが、メンターとの出会いにはあなたが人生を終えるまで別れることはありません。
メンターは、人生を左右する判断をするときにもあなたに適切なアドバイスをしてくれます。
新人介護士の間にたくさんメンターを見つけて、メンターの研究をしましょう。
メンターに関する参考動画
5、新人職員の時から、頼まれたことを「はい、喜んで!!」の精神で取り組もう。
雑用は信用ポイントを貯金するチャンス
雑用を雑にしていると誰からも信用されません。
なぜなら、上司はあなたに雑用を依頼する事で、「この人は前向きに仕事ができる人なのだろうか?」ということを見ているからです。
あなたが上司の立場で、仕事を依頼したときに嫌な顔をしながら渋々やり始めるような人に仕事をお願いしたくなるでしょうか?
私なら、絶対に依頼したくないです。
雑用でも、介護業務と同じように大切にすることは上司だけでなく同僚の評価をも上げる事ができます。
特に介護業界は人を観る事が仕事なので、頑張れば頑張るほど評価される職場です。(評価はされても、お給料には反映されないのは悲しいところですが・・・)
同僚や上司にいっぱいギブをしておこう。
同僚や上司にいっぱいギブをすると「返報性の法則」で今後、あなたのお願い事を聞いてもらいやすくなります。
なぜなら、信用ポイントが貯金されるからです。
「あのとき(あなたが)嫌な仕事も引き受けてくれた。」という借りを作ったので、どこかで返さないといけないという心理が働くからです。
宿題を見せてもらった友達にジュースをおごるみたいな感覚ですね。
感覚的には100ギブに対して、1テイク(お返し)をイメージして貸し作り続ければ、かなりの人たらしになる事ができます。
介護職場での具体的なギブの例
- 介助量の多い人の入浴、排泄介助
- トイレ掃除
- 会議の議事録
- 上司の依頼ごとをすぐにやり遂げる(5割ぐらいで一旦、途中経過の報告をしましょう)
- 上司や同僚が面倒臭いと思っている仕事を自ら手伝う。
- 介護強い利用者様を自ら声かけをして誘導する。
- 時間のかかる送迎に自ら行く。
「はい、喜んでの精神」は短所を長所に変えることができる。
依頼されたことはどんなにめんどくさくてやりたくない仕事でも「はい、喜んで」と言って、笑顔で受けましょう。
なぜなら、それ自体が同僚や上司にギブをすることになるからです。
明るい笑顔で「はい、喜んで」と言われると相手の人は「受け入れられた。」と感じるのです。
いずれにしても、新人介護士の間は修行中です。
ほとんど、仕事の使い物にもならないのにも関わらず会社があなたにお給料を出している理由は、あなたが将来仕事のできる介護リーダーになることを期待しているからです。
期待に応える事が、すなわち、信頼ポイントを貯蓄することになります。
なので、新人介護士の方は仕事を依頼されてたら頭で考える前に
「はい、喜んで」
と自ら進んで人が嫌がるような仕事も受けていきましょう。
まとめ
人たらしの介護リーダーになるためのポイント
- 介護技術自体は人並みで良い。
- 介護福祉士の資格取得は必須。
- 新人介護士の間は、職員とできるだけ多く会話をしよう。
- 職場の人間全員分の「その人のいいところリスト100」を作成する。
- メンターを作る。
- 「はい、喜んで」の精神で依頼された仕事を受ける。
私、人たらしの介護リーダーになれるのかなぁ?
人たらしというと聞こえは悪いけど、「愛されキャラ」だったらどうかしら?
どうせ働くなら、嫌がられるより愛されるキャラを目指した方がいいでしょ?
クラスには1人はいる、ついついお世話したくなるような憎めないキャラっていてたわ。
自然とみんなから愛されていたわね。
その子はそういえばいつも明るい笑顔だったかしら?
うん、そんな感じね。
結局、他の職員に「なんかこの人のために動きたい。」と思わせたら勝ちよ。
そして、完璧な人間よりもちょっと抜けている人の方が実は人たらしの才能がある人が多いわ。
それなら、私も目指せそうね。
そうよ、琴音は笑顔が可愛いし明るい性格だし「愛されキャラ」になる素質は十分にあるわよ。
大丈夫!!
自信を持ちなさいって。
そうそう、この前なんか琴姉ぇは彩姉ぇに笑顔で彩姉ぇのケーキを欲しそうに見つめて、結局彩音ぇのケーキ全部貰っちゃったもんね。
あれは、かなり意図的にやってらでしょ。
ナンノコトカシラ・・・?
そうだったの💖
そんな、小悪魔な琴音も可愛いわねぇ〜💖
こりゃぁ、だめだ👋
このシスコン・シスターズめ。
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