
結論:ご本人の状態確認と荷物確認を徹底しよう。

この記事の対象者
・入浴介助マニュアルを作成したい介護リーダー
・入浴介助中の事故を防ぎたい介護士
・利用者様、ご家族様からのクレームを未然に防ぎたい人
です。

この記事を読むことで
入浴介助に入るまでの何を準備すれば良いかを
理解することができます。
こんにちは、櫻絢音です。
デイサービスにおいて、「入浴」サービスは利用者様がデイサービスを利用する「3大ニーズ」の一つです。
つまり、安全に安心して入浴できないデイサービスは利用者様獲得のチャンスを失っていることと同じなのです。
そして、入浴介助も含めて「介助」は事前の準備が8割と言っても過言ではありません。
かつて、織田信長が桶狭間の戦いで勝利したのも事前の準備が勝因であったと伝えられています。
そう、つまり入浴介助においても
事前に情報を収集し、介助に反映させるかが重要です。
今回は、入浴介助前に確認するべき5つのポイントについて解説します。
入浴介助の安全の8割は入浴前のチェックで決まる。【入浴前に確認すべき3つのポイント】

私たちは入浴前に着替えやタオルがあれば入浴することができます。
でも、高齢者を安全に入浴させるためにはそれだけでは不十分です。

とりあえず、新人介護士の間は最低限これだけを覚えておいてください。
これさえ押さえておけば、利用者様の大きな迷惑をかけることはありません。
利用者様の基本情報を確認する。

入浴前に確認しないといけないのは基本情報です。
特に利用され手間もない利用者様の入浴介助をする際は、絶対に確認しないといけない項目です。
- 利用者様のADL(身体状況)
- 家族構成や主介護者
- 既往歴(過去の病歴、ケガ歴)
- 過去にされていた仕事や趣味
- 服用されているお薬(外用薬も含む)
- 生年月日
- 出身地
- ご本人、ご家族の希望
特に既往歴と利用者様のADLは最初に見ておきましょう。
その他の特記事項で入浴に関するお約束ごとがあれば見ておきましょう。
利用者様のお体の状態や希望は日々変わります。
これらの書類には利用者様の状況が記載されています。
情報が更新されたら確認してメモをとっておくと便利です。

介護の正解の置いて「知らない」ことは「無能」と同じです。
入浴前にバイタルと申し送りをチェックする。

入浴前に血圧、脈拍、体温を確認することは介護士としては基本的なことです。
利用者様には少なからず何らかの疾患(持病)があります。
脳梗塞や心筋梗塞をされた方は特に血圧管理が基本です。
入浴すると、血圧の変動が大きくなります。
もし、バイタルを確認しないで入浴すると、入浴中に体調不良を訴えられることがあるので、
必ず、入浴前にはバイタルを確認しておきましょう。
バイタルとは、バイタルサインの略称で、人間が「生きている」 ことを示す指標のことです。
具体的には
- 脈拍(p)
- 血圧(BP)
- 体温(KT)
を主にバイタルと呼びます。
入浴前には、かならずバイタルという数値でご利用者様の健康状態を確認したうえで入浴していただきます。
どの程度の数値で入浴可能かは事業所によって解釈が分かれてくるということと、個人によっても若干変わってきます。

バイタル測定は「入浴しても問題ない」とされる具体的な数字です。
測り忘れや確認忘れは利用者様の命にダイレクトに影響します。
その他にも、在宅酸素の方であればバイタル以外にSPO²(血中内の酸素残量)を入浴する方もいらっしゃいます。
SPO²を測らないといけないかどうかは基本情報に記載されています。
パルスオキシメーターがあればいつでもSPO²を測れます。

このパルスオキシメーターは私も使っています。
荷物をチェックする。

デイサービスの入浴で介助と同じぐらい重要なのが「荷物チェック」です。
荷物でチェックするのは
- 利用者様の荷物かどうか(名札で確認する)
- 入浴の着替えは何があるか
- 入浴後の塗布薬(塗り薬)や貼付薬(湿布などの貼り薬)があるかどうか。
入浴の前後でしっかりと荷物チェックをしておかないと、着替えがあるのに入浴前のものを入浴後に着てしまいます。
また、入浴用のカバンに名札がついていなかったりすると他の利用者様のカバンと間違ってしまう可能性もあります。
かばんを間違えると入浴時の荷物の紛失にもつながりクレームになります。
私たちでも誰のか分からない人のタオルを使うのって抵抗ありますよね?
利用者様も同じです。

カバンに名札がついていなければ、名札をつけさせてもらうようにご利用者様本人やご家族様の許可をもらいましょう。
入浴直前でチェックするほうが良いこと

全てのチェックをしたら利用者様を脱衣場まで誘導します。
脱衣介助をする際に利用者様の肌観察と入浴前後の処置を再確認しておきましょう。
利用者様の肌に発疹・発赤がないか。

入浴の時は全身を隈なく観察することができます。
意外なところが肌トラブルになっているかもしれません。
どれも見逃してしまうと重症化してしまいます。
褥瘡に関しては進行すると「死」に直結します。
褥瘡も最初は小さな水膨れから始まることが多いです。
入浴前後に処置はあるか?
入浴前後で処置をしないといけない場合があります。
利用者様によっては、デイサービスで入浴のための処置をすることで入浴が可能になる方もいるぐらいです。
場合によっては看護師に入浴の処置や状態確認をしないといけないものもあるのでこれも個人ケース記録や申し送りをしっかりと確認しましょう。

わたしのばあいは、気管切開されていう方の入浴介助に入ったことがあります。首のあたりに穴をあけているのでそこから水が入ると「誤嚥」になってしまいます。
看護師に依頼して気切部分に水が入らないように処置してもらいました。
このように、処置をしないと身体に重大な影響がある場合があります。
入浴介助前のチェック不足でよく起きる事故
次にあげる入浴事故は入浴前の確認不足が原因で起きる事故です。
- バイタルを確認せずに入浴してしまう。
- 洗髪中止の申し送りがあるのに、洗髪してしまう。
- 糖尿病のかたで傷口部分の処置をせずに入浴してしまう。
- そもそも入浴中止の申し送りが上がっているのに入浴してしまう。
- 37℃以上の熱があるのに入浴してしまう。
どれも恐ろしい出来事ですね。
入浴業務って忙しい上に緊張もあります。
どれだけ忙しくても、緊張していても入浴前のチェックは体が勝手に動くぐらい意識してください。


入浴前の確認を怠ると、利用者様の死亡事故にもつながりかねません。利用者様の状態確認は必ず行いましょう。
まとめ

・利用者様の基本情報を確認する。
・入浴前にバイタルを確認する。
・荷物をチェックする。
・入浴の前後で処置があるか確認する。
・入浴介助前の確認を怠ると利用者様の死亡事故にもつながる。
入浴は利用者様の命に直結することもあります。しっかりと確認をしておきましょう。
おまけ:桜シスターズのショートストーリー(カツドゥーンください)
お姉ちゃん、聞いてるのっ!?


はい、きいてます。
もう何回、私にセクハラしたら済むのよ!!


はい、返す言葉もありません。
琴ねぇ、もう絢ねぇをゆるしてあげたら。
なんか、取り調べみたいになっているわ。
カツドゥーンないのに。

まあ、お姉ちゃんのセクハラは不治の病だからね。
今回はこれぐらいにしてあげますかね。


ありがとう、ごめんなさい。
琴音。
そういえば、琴姉ぇ。
なんかポケットから落ちそうになっているわ。

あら、いけない。
(ぽちっ)

ふん、ふん、ふーん♪

あっ、これは!!

・・・・・・・・

やっぱり、絢姉の鼻歌の録音の声だー。
琴姉ぇは絢姉ぇにカツ入れた後にドゥーンって落ち込ませて、鬼だね。
いやー、あまりにもいいうただったからねぇ。


まったく、琴姉ぇもどんだけ絢姉ぇすきなのよ。
フリーズ終わったら、本物のカツどんを食べさせてあげなさいよ。
あははー。
うん、そうするわね。


・・・・・・

まるで、屍のようだ。
※絢音さんは鼻歌を指摘されると、恥ずかしさのあまりフリーズしてしまいます。
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