結論:他のスタッフもスムーズに動けるようなスイカ割りの計画を立てよう!!
夏といえば「スイカ割り」!!
- 夏祭り
- 流しそうめん
- スイカ割り
は、デイサービスのレクリエーションで鉄板のネタです。
スイカ割りをやろうとしているあなたは
と悩んでいませんか?
私も初めてスイカ割りをするとき、「何を準備すればいいのかわからず。」上司に叱咤激励されながらスイカ割りを準備したものです。
いつものレクリエーションと同じというわけにはいかないから、何から手をつけていいか分からない。
しかも、転倒事故のリスクも対策しながら計画を立てないといけないので頭がいっぱいになります。
そんな時は、大まかな流れだけでも決めておくのが計画を立てるポイントです。
細かい修正や物品の準備などはデモンストレーションすれば良いのです。
それでも、大まかな計画すらも立てられないという新人介護士のあなたのためにスイカ割りの流れを伝授します。
まずは、この記事を読み進めてください。
スイカ割りの目的
計画を立てるためには目的を書く必要があります。
デイサービスのイベントは全て「利用者様のADL」を維持・向上するのが目的だからです。
とはいえ、1番の目的は利用者様に楽しんでいただいてデイサービスを利用し続けてもらうのが最大の目的です。
スイカ割りを計画〜実施までやることが多過ぎてウンザリすることもあるでしょう。
それでも笑顔で楽しんでスイカ割りを実施してください。
そうでなければ、利用者様は楽しんでスイカ割りに参加することはできません。
スイカ割りを不安なく実施できるように絢音のノウハウを提供します!!
スイカ割りに必要な準備物
介護業務の9割は事前準備です。
どんなに綿密に「スイカ割り」の計画を立てたとしても、準備物がなければ「スイカ割り」を実施することはできません。
ここで、スイカ割りに必要な準備物を確認しておきましょう。
実際にやってみると、「あれがあった方がいいかな」ということもあります。
シミレーションして、スイカ割りをするのにあると便利なものを書き出してみましょう。
初めて「スイカ割り」を企画する場合、上司や先輩介護士に協力を仰いで計画を進めていきましょう。
あなたのデイサービスで特に注意しないといけないポイントを押さえておきましょう。
スイカ割りの計画〜実施までの流れ
一言で、スイカ割り当日に各スタッフが担当の役割を果たせるように段取り、根回しをすることです。
つまり、「当日、このように動いてもらっていいですか?」とお願いすることです。
でも計画を立てるあなたがイメージできていなければお願いはできません。
スイカ割りを実施するのにイメージできないことが最初の壁です。
スイカ割り実施まで【準備】の流れ
まずはスイカ割りを実施するまで何をしないといけないのか一つずつクリアしていきましょう。
ここであなたが一番に考えるのが、他のスタッフにお手伝いをお願いするための当日の実施している状況のイメージを固めることです。
1、実施目的を決める。
つまり、計画書に書く目的を決めることです。
難しく考える必要はありません。
これはあくまでも、計画書に書く目的。
さらっと書いてしまって問題ありません。
スイカ割りの計画を立てるための儀式みたいなものです。
本当の目的は利用者様に楽しんでもらうことです。
スイカ割りを実施する目的は、さらっと書いていい項目です。
2、実施の流れを決める
いつに何をしないといけなのか決めることです。
でスイカ割り当日の流れの詳細を解説しています。
ここでのポイントは時間ごとにやることをまとめることです。
細かい動きは計画書を書いた後で調整します。
3、担当を決める【役割分担する】
当日に実施する流れを決めたら、各スタッフの担当を割り振ります。
ここが一番重要な部分です。
なぜなら、スタッフでも得意なことと苦手なことがあるからです。
例えば、スイカを割るのに利用者様の介助ができても割った後のスイカを切れるとは限りません。
役割は適材適所で割り振りましょう。
ここで提示した役割は一般的なものです。
必要であれば役割を増やしてください。
役割を増やす必要があるかどうか次のデモンストレーションでわかります。
4、デモンストレーションする
通常のレクリエーションと違って、実際にやってみないとわからないことが多いです。
そこで、デモンストレーション(当日の動き)をすることで足りない部分に気づくことができます。
スイカ割りの場合は、割ってしまうと当時に実施できません。
なので、スイカ割りに関しては利用者様役とスタッフ役になって当日の準備と動きを確認する程度です。
5、必要な物品を書き出す&準備
デモンストレーションをして必要だと思った物品は買い足しておきましょう。
すぐに購入許可の降りる職場であれば問題ありませんが・・・
事業所によっては購入許可が降りるのに時間がかかるところもあります。
今すぐ必要な物品は一覧にして上司にお伺いを立てておきましょう。
スイカは「スイカ割り」の主役です。
スイカは他の準備物とは違って「期限」があることです。
期限があるので、いつ発注してもいいわけではありません。
使える冷蔵庫に容量があるからです。
もちろん、割ったスイカをおやつとして召し上がっていただくのであればある程度のサイズと個数が必要です。
しかし、スイカ割りはあくまでも「割る」瞬間がメインイベントです。
冷蔵庫で保管できるサイズ、個数で発注するようにしましょう。
特養併設型のデイサービスであれば、厨房に相談するとスイカの保管問題は一気に解決します。
特養併設型のデイサービスの場合
発注先→厨房でお願いする。
冷蔵庫→厨房の冷蔵庫を使用させてもらう。
スイカのサイズ→ほぼ気にしなくていい
スイカ割り実施当日、何時ごろにスイカを取りに行くかなど厨房との事前相談は必要です。
スイカ割りの計画書を作成して当日に備える
スイカ割りの計画ができても、他のスタッフが知らなければ実施できません。
あなたの頭の中で固まったスイカ割りのイメージを文章にして他のスタッフに理解してもらいます。
スイカ割りの流れ【当日の予定を決める】
スイカ割りの流れを説明するよ〜〜!!
- 当日朝事前準備
- 準備物の保管場所確認。
- 当日の流れをスタッフに説明。
- 注意事項の説明。
- 厨房との相談。
- 13:30スイカ割りの会場設営(デイフロアを会場にする場合)
- デイフロアのテーブルを移動させて場所を確保する。
- ブルーシートを敷く。
- ブルーシートの上にスイカを固定する。(固定具を使って)
- 13:50利用者様の移動
- スイカの周りを囲むように利用者様用の椅子を設置する。
- 利用者様に「スイカ割り」参加の声かけをする。
- 椅子まで利用者様を誘導する。
- 14:00スイカ割りの開始
- 利用者様に1人ずつ目隠しをしてバット(スイカを割るための棒)を持ってもらう。
- お席からスイカまで付き添い介助する。
- 他のスタッフはどこにスイカがあるのか声だけで教える。
- 一度バットを振ったら終わり。次の利用者様へ交代。
- スイカが割れても終わり。
- 二個目以降のスイカがあれば、次のスイカを準備する。
- 14:30おやつ準備班
- 割れたスイカを集めて、おやつに加工(切り分ける)→使用する包丁は前後で必ず本数を数える。
- 切り分けたスイカの種を取り出す。
- 種を取り出したスイカをお皿に乗せる。
- 各お皿にフォークを準備する。
- 15:00におやつでお出しする。
- 14:30片付け班
- スイカで使用した道具を洗って、片付ける。
- スイカで濡れたブルーシートを水洗いして、外で乾かす。
- 乾いたらスタッフ数人で畳んで元の場所へ戻す。
- その他、来年も使えそうな道具をまとめて倉庫へ保管しておく。
- テーブルと椅子を元に戻す。
- 14:30見守り班
- 片付けをしている間に利用者様に別のレクリエーションを提供する。
書式はエクエルでもワードでも手書きでもやりやすいもので構いません。
私のお勧めとしてはエクセルで当日の流れを作るのをお勧めします。
表を簡単に作れるのがエクセルだからです。
当日の流れを作るポイント
- 時間
- 誰がやるのか
- 何をするのか
- その時に必要な準備物は何か
- 物品の保管場所
- 片付けをするタイミング
- 実施会場
- 会場の見取り図
その間のレクリエーションとして
できれば、利用者様・職員全員で「スイカ割り」に参加して欲しいですね。
「スイカ割り」みんなでやれば怖くない。
それは、信号のやつやね。
他のスタッフも【あなたのイメージを理解しやすくなる】見取り図の作り方
レクリエーションの計画書、特にスイカ割りは文字だらけの計画書はNGです。
基本的にどの介護士も「時間がない」です。
スキマ時間であなたの上司やスタッフは計画書に目を通すことになります。
時間の流れと同じぐらい重要なのが、「会場の見取り図」。
見取り図があると、スタッフや利用者様の動きがわかりやすくなったわ。
スイカ割りの計画を担当していない他のスタッフにも当日のイメージをさせるのが見取り図の最大の役割なのです。
この見取り図の場合、以下のようにイメージしてもらえればOK。
あなたがイメージしているスイカ割りを見取り図と文字で伝えます。
計画書はただ作ればいいわけではありません。
イメージを紙の上で再現して、デモンストレーション。
さらに不都合があれば修正。
当日に備えるという役割があります。
どの職員がどのタイミングでなんの動きをすればいいのか?
見取り図のポイントを押さえると、他のスタッフはあなたのイメージ通りに動きやすくなります。
でも、エクセルのワードアートって使いにくいのよね。思ったところに思ったオブジェクトが配置されないし・・・
そこでおすすめのツールがCanvaです。
実は今回のスイカ割りの見取り図もCanvaで作っています。
エクセルと比べるとやや動作が止まる頻度が多いです。
しかし、一度契約すればスマホでも簡単に使える。
スキマ時間で見取り図を作れるのはエクセルにはマネできない機能ですね。
無料版を使っていて、もっといい素材を使いたいなと思ったら有料版へ移行するのもありです。
ちなみに有料版は月額1500円となっています。
ここからCanvaへリンク
注意事項
「スイカ割り」はデイフロア全体を使って実施するレクリエーションです。
準備の段階で利用者様やテーブルなどを移動させなくてはいけません。
つまり、通常のレクリエーションに比べて転倒のリスクがあります。
また、割ったスイカをおやつとして提供するために切り分けなければいけないのでその間の利用者様の見守りも必要となります。
高齢者が自宅でスイカ割りをするのは、難しい状況です。
デイサービスでしかスイカ割りは体験できません。
つまり非日常を体験できます。
デイフロアの状態だけでなく、利用者様の気持ちも高ぶっています。
そんな時に限って、イレギュラーが起きて転倒事故が起きたり、包丁がなくなっていたりします。
どんな状況でもスタッフ1人はフロア全体を見守りできるように担当を振り分けておきましょう。
利用者様の転倒と同じく、包丁の管理も利用者様の命に関わります。使用の前後で必ず、数の確認をしておきましょう。
まとめ
スイカ割りは年に一度の、利用者様にとって「非日常」を体験する季節のイベントです。
自宅で体験するのは難しいです。
「今年もスイカ割りの季節か」と季節感を感じていただき、デイサービスの他の利用者様やスタッフとの会話が盛り上がる。
それが季節のイベント「スイカ割り」の醍醐味と言えます。
「非日常」のイベントを利用者様に楽しんでいただけるかどうかは段取りの綿密さと計画の完成度で決まります。
しかも、立てた計画で他のスタッフにも動いてもらわねばなりません。
あなたのイメージがぼやけているのに他のスタッフがスムーズに動くことはありません。
この記事を再度見ながらでいいので、スイカ割りの計画を十分に練ってください。
もし、スイカ割りの実施が人手の問題でできそうになければ代わりのものでスイカ割りを楽しむ方法もあります。
その他、レクリエーションの実施方法についてもっと知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
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