
結論:家族様の送り出し・迎え入れの有無を確認することで送迎の段取りが変わります。送迎に出る前に、頭の中で送迎をするときのイメージをしよう。

この記事の対象者は
・送迎時間を短縮したい送迎職員
・送迎を管理するデイサービスの責任者
・家族様の送り出し、迎え入れのない利用者様の送迎をする送迎職員
です。

ここ記事を読むことで
・送迎時間を短縮することができます。
・送迎時に利用者様の転倒事故の危険を感じたときの対策を立てられます。
・家族様の送り出しがなくても不安なく送迎できます。
送迎の時間管理はその日の業務が思った通りに動くか動かないかが決まる大きなポイントです。
予定の時間より遅れれば遅れるほど、その後の業務に遅れが出てきます。
デイサービス特有の課題は
日中のうちにすべての業務を終わらせないといけないことです。
もし帰りの送迎までに業務が終わらないと
なんでまだ帰れないのよ!!

不満にさせてしまいます。
- 入浴
- 食事
- トイレ
- レクリエーション
- 機能訓練
が利用者様にとって快適で楽しくて満足させるものでも帰りの時間が遅れるだけで一日あなたが頑張ったことが帳消しになるのです。

せっかく、今日は入居拒否が強い人をなんとか声掛けして入浴してもらったのになー。利用者様を怒らせってしまった・・・・
送迎時の時間短縮(特に朝の送迎)は利用者様に喜んでいる基礎部分です。
送迎時間が予定通りに行くかどうかの要因の一つが
家族様の送り出しの有無です。
家族様の送り出しの有無に合わせて送迎時間を予定通りに管理することができれば
今日も楽しかったよ!!
もう帰らなあかんのが寂しいわ〜。


今日の君の送迎タイトだったのに、よく回してくれたね。
さすがは期待の新人介護士さんだね。
と利用者様や他の介護士(上司を含む)からお褒めの言葉をいただき

あー、だから介護士の仕事が辞められないんだよね〜。
あなたの介護士としての自信を持つことができます。
私が10年以上介護士を続けてこられたのも「自信」を積み重ねてきたからです。
家族様にも協力してもらうことであなたの自信はウナギ上りになることは間違いありません。

家族様の送り出し、迎え入れで送迎時間が大きく変わります。送迎に出る前に、利用者様宅に到着してから送迎車に乗り込みを完了するまでの流れを頭の中でイメージすることです。
家族様の協力の「ある」or「なし」で送迎時間が10分以上変わることもある。

家族様の迎え入れ、送り出しがあるかどうかで送迎に大きく影響します。
【時間的コストの下げ方】送迎前に家族様の迎え入れ・送り出し有無を確認しよう!!

- 初めて行く送迎先
- ADLが急激に変化している利用者様の送迎
- デイサービスの準備もしないといけない送迎
通常の送迎に比べて時間がかかります。
家族様の送り出しがあるかどうかを確認するのは時間短縮に必要な手段。
家族様の送り出しがあれば、1人送迎でも2人で利用者様の乗り込み介助できます。

家族様に送迎の乗り込みを手伝ってもらえるとその分時間短縮になります。確認をしない手はありません。
【理由】家族様の送迎の有無で送迎時間が大きく変わる。
家族様の送り出しがないだけで
- 利用者様にトイレの確認をする。
- 自宅の施錠確認。
- 自宅の鍵の収納場所の確認。
- ガス、電気、水道しまっているかどうかの確認。
- 宅配弁当の確認と温め。
- 朝食後薬の服薬確認。
- 昼食後薬が入っているかどうかの確認。
- ご本人の所在確認。
- 利用者様を送迎車までの移動介助と乗り込み介助。
- 利用者様の荷物の積み込み。
- 乗車前の検温。
最低でもこれだけの仕事を送迎職員だけでしなくてはいけません。
私でもどんなにスムーズに乗り込めても家族様の送り出しがある時と比べて5分以上も乗り込みまでに時間がかかります。
ちなみに黄色のマークをしたのは家族様の送り出しのない時に送迎職員がやらないといけないことで増えた仕事です。

家族様の迎え入れ、送り出しがないだけで利用者様が乗り込むのに(送り出しがある時に比べて)最低でも5分以上かかります。
【家族様の送り出しがない送迎の経験談(ロールプレイ)】朝の送迎時に利用者様の尿失禁で全着替え・・・。

参考までに私が最も利用者様の乗り込みまでに30分ぐらい時間のかかったお話をします。
あれは5年前の10月ぐらいの朝の送迎のお話です。元々、乗り込みまでに5分程度かかる利用者様の送迎でした。

おはようござます、琴音さん。
おはよう。今日はデイサービスの日か?


はい、今日はデイサービスの日です。
お迎えに参りました。

ん!なんか服が濡れてるぞ。多分、尿失禁してるな。

琴音さん、なんか服が濡れているみたいなのでお着替えしましょう。私がお手伝いしますよ。
手伝ってくれるんやありがとう。私1人では着替えられへんかったわ。

5分後

結局、全着替えになってしまった・・・。
とりあえず、次の送迎先には遅れる連絡しとこっ。

琴音さん、朝のお薬は飲みましたか?
私、お薬飲んだんやろか。忘れてしまったわ。


お薬カレンダーに・・・
朝のお薬が残っているので飲めてないみたいですね。
今からお薬のみましょう。

あとは、自宅の施錠と、電気・ガスの確認。
荷物も車に乗せてっと。

琴音さん。今から車へ乗りにいきましょうか。
はーい!


結局乗り込むまでに10分ぐらいかかってしまったな。
この方の家族様は仕事をされていていわゆる「昼間独居」の方でした。
この日の送迎は、結局尿失禁で利用者様の服を全着替えの介助をしてから出発。
それ以降の送迎も10分ずつ遅れてしまいました。
必ずしも車でお迎えに行ったら、利用者様がすぐに乗り込める状態とは限りません。
今まで私が行った送迎先にはご本人を介護されている家族様(老夫婦の介護者)自体が認知症状がある方もいらっしゃいました。
家族様の送り出しのない送迎には10分以上時間的な余裕をみている必要があります。

家族様の送り出しはありがたい。なくて送迎に支障をきたす様であれば送り出しのヘルパーをケアマネに依頼するタイミングです。
迎え入れ・送り出しがないと送迎職員が「やらないといけないこと」と「送迎にかかる時間」を頭の中で録画再生しておこう。

家族様の送り出しがあっても時間短縮にならない場合があります。
主に介護される方が高齢だと協力を依頼するのは難しいです。
家族様の協力を十分に得られない場合は送迎職員で対策を考えないといけません。
時間短縮の1番の改善策は「その日の送迎」を振り返ることです。
- ●●さんの送迎車への乗り込み介助に5分かかったので次回は4分を目標にする。
- 時間の意識がなくて、全体的に5分程度送迎時間に遅れたので次の送迎先へ出発する前に必ず時計を見る。
- 利用者様の移乗介助するのに2分ぐらいかかったので、先輩介護士に移乗介助の練習のおつきあいにお願いして1分でできるようにする。
振り返りをするために送迎の時の流れをイメージしなくてはいけません。
送迎時間のかかる利用者様の送迎をしている時のことを思い出してください。
- インターホンを鳴らしてから、家族様あるいはご本人が応答するまでどれぐらいの時間がかかりましたか?
- 朝、利用者様宅に入った時利用者様はどこで何をしていましたか?
- 利用者様の第1声はどんな言葉でしたか?
- その日の利用者様の脚や手の動きに制限はありませんでしたか?
- 利用者様は病み上がりではありませんでしたか?
- 利用者様の移動・移乗介助をするとき、その立ち位置で介助しにくくありませんでしたか?
- 送迎時に事業所から持参しないといけないものを持っていき忘れてはいませんか?
- 送迎の5秒〜10秒といったスキマ時間もあなたの手や足は何かしていましたか?
送迎の時のことを思い出すのは「改善点」を探すことなのです。

振り返ったその日に改善点が見つからなくても、後から見つけられる様になります。毎日、送迎の振り返りをする習慣をつけましょう。
家族様の送り出し・迎え入れの「ある/なし」で場合分けする時短ポイント

家族様の送り出しの「ある/なし」で時短の方法が大きく違います。
家族様の送り出し・迎え入れがある時の時短のポイント

家族様の送り出し・迎え入れがある時の時間短縮できるポイントは
- 利用者様・家族様が出て来られるまでの時間で、利用者様が乗り込むために使う踏み台や昇降機を準備しておく。
- (2人送迎の場合)助手が乗車介助している間に運転手が荷物を送迎車に積み込む。
- 送迎前にその日の申し送り事項を確認する。(昨日から足が前に出にくい状態ですなど)
- 利用者様、家族様の動きを予測する。
- 傾斜の強いスロープは送迎職員が介助する。(家族様が「介助したい」という意向が強い時は家族様の意向を優先する)
ここで注意して欲しいのは「家族様が在宅でも利用者様の乗り込みに協力的であるとは限らない点」です。
- 老夫婦の世帯でそもそも介助に制限がある。
- 主に介助される家族様がケガ、病気。
- 同居の家族はいるが利用者様ご本人の介助には無関心。
の場合は家族様が在宅でも利用者様の乗り込みに協力してもらうのを期待できません。

必ずしも家族様がいるから送迎の協力をしていただけるとは限りません。
家族様の送り出し・迎え入れがない時短のポイント

家族様の送り出し・迎え入れがないときの時短のポイントは
- 施錠、ガス・電気・水道、服薬、荷物の積み込みを指差しで確認をする。
- いつもより乗り込みに時間がかかることがあれば申し送る。
- 送迎職員の移乗介助・移動介助で足りない部分を探し出して改善する姿勢。
- 利用者様に送迎車へ乗り込んでいただくまでに時間のかかる行動をピックアップする。
- イレギュラーがあって乗り込みに時間がかかるときは次の送迎先に連絡をする。(焦ると転倒事故が起きて余計に時間がかかります)
2人送迎の場合、運転手と助手とが手分けして乗り込み業務を行うのがポイントです。
1人送迎の場合は、上記の項目が抜けのないように確認するのがポイントです。
なぜなら、1人送迎の場合抜けは再度自宅に戻らないといけなくなるからです。
自宅の施錠を忘れたらクレームものの大きな問題に発展します。

次の送迎先へ到着するのに予定時刻より10分以上かかる場合は、2人送迎にするかヘルパーの導入を検討する目安になります。すぐには2人送迎、ヘルパーの導入をできないので都度申し送りしましょう。
クレームの多い家族様の送り出しがある送迎

クレームの多い家族様の特徴は
- 家族様が介護疲れで常にイライラしている。
- 家族様が利用者様本人をすごーく大切にされている。
- 在宅酸素など特別に配慮しないと直接命に関わることがある。
- 家族様が利用者様に高齢者虐待されている可能性がある。
- 利用者様と家族様との関係が冷え切っているor悪い。
です。
この場合は、
- 利用者様が最も楽で素早く移動、移乗介助できるやり方を実践する。
- 家族様がこだわるポイント(自宅到着時間、家族様から依頼されていること)を優先的に実行する。
- 家族様からの無理な依頼ごとや家族様とのトラブル(トラブルになりそうになったことも含む)があれば申し送る。
つまり、時短よりも家族様からの依頼を最優先に動くことで「必要以上に時間が取られない」ことにつながります。

クレームが多い=助けを求めているという家族様も少なくありません。この場合、時短だけを求めるのではなく家族様の思いを受け止めることが後々の時短につながります。一度クレームが発生すると解決するまでの時間的コストが高くなります。
家族様がいてもヘルパーを導入すべき3つの事例

通常は家族様の送り出し・迎え入れがあればヘルパーは導入しません。ただ、以下の状況であればヘルパーの導入を検討することで送迎時間の短縮を検討する必要があります。
利用者様が乗り込むまでに10分以上かかる。

家族様の送り出しがあるのに利用者様が乗り込むのに10分以上かかる原因は
送り出ししてくれる家族様が
- 病気で寝込んでおられる。
- ケガのために利用者様の介助やデイサービスの準備をすることができない。
- 高齢で十分に動けない。
- デイサービスの準備をする段取りが苦手。
- 利用者様のADLの低下が急で対応できていない。
と、送迎車へ乗り込むまでに10分以上かかります。
家族様は「送り出ししたいけど、十分に動けない」のです。
家族様に介護疲れが見られている。

家族様の中には
お母さんの介護は私がしっかりしないと。

と思っている家族様も少なくありません。




心身ともに疲れているのに「自分で介護しないといけない」と思っている家族様が多いですね。
主介護者の年齢分布

しかも主介護者の約70%が60歳以上です。
家族の介護は育児と違って終わりが見えづらいので負担に感じている家族様も多いです。
- 年齢
- 体力面
- 精神面
- 「自分が頑張らないといけない」という思い
があるのでずっと「介護疲れ」がある家族様が多いということです。
ずっと疲れていたら、
- 利用者様の介助を十分にできない。
- デイサービスの準備が完璧でない。
- 利用者様の拒否があったときに説得するのが憂鬱。
になって、結果的に送迎の乗り込みに時間がかかります。

もし、家族様にお疲れの表情があるのを感じたらケアマネを通じてヘルパーを導入するタイミングです。
別居の家族様が送り出しされている。

別居の家族様が送り出しされるのは嫁がれた娘様が介護されている場合が多いです。
別居されている娘様で注目すべき点は
- (主介護者の)兄弟が同居しているが就労されていてほぼ送り出し、迎え入れできない。
- 利用者様を兄弟で順番に介護している。
- 利用者様のADLや家庭環境が大きく変化している。
という点です。
共通して言えることは
- すごーく熱心に利用者様の介護をされている。
- 利用者様自身のADLが急激に変化しつつある。
- 利用者様の家庭環境が大きく変化している。
という点です。
家族による介護は24時間365日休みがないので、いつ「介護疲れ」が表面化するかわからない状態です。
家族様がずっと「介護疲れ」の状態で介護をすると・・・
- 寝坊してしまってデイサービスの送迎に間に合わなくなる。
- デイサービスの準備を忘れてしまう。
- 送迎の直前のトイレの訴えやデイサービスの利用拒否をきっかけに家族様が利用者様に強くあたる。
という問題が生じやすくなります。
これは送迎車に乗り込みに時間がかかる状況です。
ただ利用者様の介護に熱心であるが故に
私が介護しているからヘルパーはいらないわ。

という方も実際にいらっしゃいます。
これに関してケアマネを通じて送り出し・迎え入れのヘルパーを導入を打診しましょう。

まずは週一回からでも迎え入れ・送り出しの導入を検討しましょう。家族様にも「お休みの日」を作ると家族様が今までと同じように送迎に協力してくださいます。
家族様の迎え入れ・送り出しのポイント


・送迎前に家族様の送り出しの有無を確認する。
・事前に頭の中で利用者様宅到着〜乗り込み完了するまでの流れをイメージする。
・家族様の「介護疲れ」が見えてきたら送り出し・迎え入れのヘルパーの導入を検討する。(最終的に決めるのは家族様)
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