結論:安全確認ができない場面では助手が車から降りて安全なスペースへ誘導しよう!!
はじめて送迎助手を務めるにあたって
- 運転手が安心して運転できるサポートをしたい。
- 狭い道やバックをする際の誘導をしたいけど、どこを見ればいいか分からない。
- 車の運転自体あまりうまくない私で助手が務まるか不安だ。
こんな不安を抱えていませんか?
実はこれは見るポイントさえおさえていれば特に難しくはないのです。
特に助手のサポートが必要なのは・・・
- 団地
- 旧村地域
- 戦前からの住宅
つまり、狭くて、見えづらくて、車がバンバン来る道。
「うそ〜ん!?」と思えるほど狭くて、見えづらくて、車がバンバン来る道を通らないと迎えにいけない場所もあります。
こんな狭い道でサポートするのに絶対に外してはいけないポイントが3つあります。
・バックの時に、車の後ろを見る。
・狭い道では、車の前方も見る。
・見通しの悪い道路でも、助手は車から出てサポートする。
あとは、自動車教習所で習った「危険予測」ができたらOKです。
運転技術はすぐにはうまくなりませんが、助手による運転のサポートは今からでもできます。
あなたも運転手に必要とされる助手になりませんか?
介護士になりたての頃はバックも満足にできなかった私でも、今では運転手から「絢音さんのおかげで送迎の運転が楽だわ」と言ってもらえる助手になれました。
あなたの助手力をあげて、運転手を安心させましょう。
助手の運転サポートで事故を未然に防げる
送迎で運転しにくい場所
- 団地
- 旧村地域
- 旧道
- 路駐の多い道路
- 対向車の多い道路
送迎に出ると、見通しが悪かったりすれ違いにくい道路を通らないといけない場面が出てきます。
また、団地のように人と車の行き交いが多い場所では送迎車をバックさせないといけないことすらあります。
運転席からだとミラーに映らないし、目視もできない部分ってあるんのよね。
そこで、送迎の安全性を高めるのが
送迎助手です。
運転席から死角になる部分を代わりに目視するのが仕事です。
一旦、車から出て死角部分の確認と安全な場所までの誘導をします。
助手が送迎車を誘導するポイント
- 運転席から見えにくい部分を代わりに見る。
- 車を誘導する前に人、車、自転車が車に向かってこないことを確認する。
- 運転手に必ず声をかけて、車の外に出る。
運転においての二人送迎のメリットは運転席からだと死角になる部分も助手の確認をすることで確認できることです。
運転手が安心して運転できるのは助手であるあなたがいるからです。
ただ乗っているだけならバックモニター付きの車で十分です。助手は直接運転こそしないですが、判断することを必要とされるもう1人の運転手です。
新人介護士でもできる運転のサポート【3つの支援ポイント】
死角をなくすのが運転のサポートです。
助手がサポートできるポイントは3つあります。
運転3つの支援ポイント
- バックの時に後ろを見る。
- 狭い道では前方も見る。
- 見通しの悪いカーブでは、臨機応変に対応するために車から出てサポート‼︎
「接触しそう」と思ったら、助手が車から出るのがベストです。
車の外に出てサポートする時は、必ず運転手に声をかけて下さいね!!
【運転の支援ポイント①】バックの時に車の後ろを見る。
後方は運転席から見てもっとも死角の多い方向です。
送迎車をバックさせるときは必ず助手は降車して車や人がいないのを確認しましょう。
【どんな時にバックを見る?①】団地内を走行するとき
団地内は危険がいっぱいです。
- 道が狭い。
- 路駐が多い。
- 風景が同じで迷いやすい。
- 意外と対向車が多い。
- 人が多い(子供の飛び出しも多い)
こんなにも危険があるのに、運転席からの死角が多いのです。
特に、送迎車の後方には。
しかし、団地の道路が狭い故にバックをしないといけない場面があります。
ハイエースで団地へ送迎にいった日には・・・
怖くてバックさせられないですね。
団地内で助手が車から降りて安全確認しないといけないタイミング
- 対向車が大きくてスレ違いが不可能な場合。
- 宅配便や引越しの大型トラックが路駐していて通り抜けられない。
- バックで方向転換しないと団地から出られない。
- ややこしいそうな運転手の車を避けるとき。
- 後方をついてきている車が明らかに送迎車より先の棟へ移動することが予想されるとき。
団地内でまったく送迎車をバックさせないことはあり得ません。
上記のような場面に遭遇したら、助手は一旦送迎車から出ましょう。
送迎車を他の車や障害物、人に接触しない場所にバックさせるように運転手に誘導の合図を送りましょう。
私の元職場でも、運転手が団地の敷地内でバックさせたところ駐車スペース内のポールに車を接触させるという事故が頻発していました。
【どんな時にバックを見る?②】狭い道で対向車とすれ違えない
この場合、送迎車をバックさせるのが原則です。
運転手がいけると思っていても助手の誘導でバックさせる方が無難です。
- デイサービスの送迎車は「看板」を背負っているから。
- 交通マナーの基本は「自分が譲る」のが原則だから。
- 介護業界をあまりよく思っていない一般市民の方もいるから。
ただし、動きをみて対向車にバックし始めたら好意に甘えましょう。
道を譲ってもらったら助手のあなたもお礼の合図を送って下さいね。
看板を背負って送迎しているだけに「道を譲らなかった」というクレームの電話があるとすぐに評判が出回ってしまいます。
介護施設には限りませんが、会社って周りの地域住民の方の理解がないと利用者様が減ってしまうんですよね。
しかし、これは原則です。
あえて道を譲らない選択の方が安全である場合もあります。
【どんな時にバックを見る?③】方向転換する
送迎車の出入り口を利用者様の自宅の玄関側につけるのが原則です。
なので、利用者様が乗車した後その先が行き止まりだったり使用している送迎車が通れないほど狭い道だったりする場合があります。
その場合は利用者様宅のガレージや方向転換できるスペースへバックさせて方向転換させる必要があります。
方向転換が必要な場面
- 方向転換しないと送迎車を先に進めない。
- 利用者様との約束で送迎車を自宅のガレージに駐車しないといけない。
- 次の送迎先にが送迎車の後方(一旦来た道を戻る)にある。
方向転換する前に、バックさせるスペースの安全確認が必要です。
助手が一旦降車して後方確認、運転手の誘導をすることで事故を未然に防げます。
私も、助手が誘導してくれて事故せずに済んだ経験が多々あります。
【運転の支援ポイント②】幅の狭い道では前方も確認する
狭い道では、バックだけでなく前進するときも接触の事故の匂いがいっぱい。
助手が降車して前方確認した方がいい場面
- 溝に脱輪させてしまう可能性がある。
- 民家の屋根瓦や電柱に接触してしまう可能性が高い。
- 対向車や駐車車両のために死角部分増えている。
- 過去に何度も他の送迎者が縁石(地面に設置されている石やコンクリート)に接触させているポイントを通る。
- 歩行者、自転車が車に気づいていなくて動こうとしていない
プライベートで運転する場合は、対象接触しても車の持ち主が落ち込むだけで済みますが・・・
送迎の場合は違います。
ちょっと縁石に乗り上げただけで怪我をする高齢者を乗せています。
- わずかに振動がある。
- 急ブレーキ、急発進気味。
- 少し車の壁に擦れた。
それだけで、表皮剥離で完治までに1ヶ月以上かかることはザラにあります。
しかも、利用者様からは
あの兄ちゃんが運転して急ブレーキかけた。おかげで私は今でも右腕が痛いんや。あんたも気いつけや。
ってずっと言われる場合もあります。
たとえ前方であったとしても幅の狭い道(車がギリギリで壁に当たらない)での走行する場合前方を助手が安全確認します。
狭い道って、運転席から安全に見えても外から見ると実は車と接触することがよくあります。
私も助手に見てもらえてたら円石に車を接触させて傷付けなかったのにと後悔したことがよくありました。
【運転の支援ポイント③】見通しの悪いカーブでは、臨機応変に対応するために車から出てサポート‼︎
これも対向車が来たときに、接触事故を起こしやすくなります。
見通しの悪いカーブを通過するときに対向車が来るとバックをしないといけないこともある。
つまり、対向車が来たからといってバックさせると後ろから来た後続車に衝突することがあります。
そんな場合は
- 一旦、降車して後ろから誘導する。
- 降車すると危険な場合は送迎車の一番後ろから後続車の確認をする。
- 運転手にすぐに止まれるスピードで移動するようにお願いをする。
助手は利用者様の介助だけをすればいいのではなくて、運転手が事故をしないように補佐もしなければいけません。
理想的な助手の動きは、自分が運転手のとき、助手のやってほしい動きをすることです。1人送迎するようになると、自分が感じる助手の理想的な動きも変わってきます。
送迎の助手が降車して安全確認をしないといけないポイント
・バックの時に、車の後ろを見る。
・狭い道では、車の前方も見る。
・見通しの悪い道路でも、助手は車から出てサポートする。
運転補助はポイントを運転席から見て死角になる箇所を助手のあなたが代わりに見ることです。
車から出て死角をサポートすることで、あなたは運転手にとって「安全運転」になくてはならない存在です。
運転の補助をできるようになれば不安なく送迎でひとり立ちできるようになります。
ちなみに、送迎は運転と助手だけではありません。
デイサービスの送迎の仕事に関する記事も読んでいただくと送迎ひとり立ちの日も近くなります。
コメント